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カテゴリ:精油の種類
今日は体調が優れなく、気分が落ち込みがちなので、マギーティスランド クラリセージを試しました
特徴 クラリーセージは、ほのかに甘みと温かみを含んだスパイシーな香りがします。様々な優れた働きがあり、多様な目的に使えるため、アロマテラピーでは頻繁に使用される素晴らしいエッセンシャルオイルの1つです。 クラリーセージには、心を穏やかにする優れた働きがあり、緊張やストレスを癒やして、気持ちを楽にしてくれます。プレッシャーから精神的に緊張している時や、心配ごとで頭がいっぱいになっている時、パニックに陥ってしまった時などに使うと、心を深く鎮めて安らぎを与えてくれます。また、気分が落ち込んでブルーになっているときや悲観的な感情に取り付かれてしまっているときにも、優しく心を温めて幸福感を感じる手助けをしてくれます。イランイラン、パチュリー、カルダモンなどと同様に、催淫特性を持っているエッセンシャルオイル(精油)の1つとされていますが、これは人間の性的欲求に対する精神的抑圧を解き放つ力がクラリーセージの香りにあるためと考えられます。身体に対して効果を得たいときには、アロマバスやキャリアオイルでのマッサージで使用することができます。 クラリーセージのエッセンシャルオイル(精油)について特筆すべきことは、スクラレオールという成分を含んでいることです。スクラレオールは「植物ホルモン」と呼ばれる物質の一種です。植物ホルモンとは、人間のホルモンに似た分子構造を持っている植物由来成分のことで、スクラレオールは、主に女性の卵巣から分泌されるエストロゲンに似た構造をしています。エストロゲンは、加齢と共に分泌量が少なくなり、これが更年期のさまざまな不調の原因となると言われています。クラリーセージは、女性を力強く支えてくれるエッセンシャルオイル(精油)の1つと言えます。 どんな植物 クラリーセージは、高さ約1メートル近くにまで育つ多年生のハーブで、乾燥した土地に生育します。うぶ毛の生えた葉は大きなハート型で、ややグレーがかった濃い緑色をしています。花の色は、白、紫、ピンクと多様で、葉の上に突き抜けるようにして、穂状花序に咲きます。エッセンシャルオイル(精油)は、この先端部分を開花時に摘み取って、水蒸気蒸留で抽出されます。地中海地方が原産といわれていますが、現在ではアメリカでも広く見られます。 お話 2000年以上前から、ケルト人はクラリーセージのハーブに人を陶酔させる作用があることを知っており、宗教的儀式を行う時に飲むお茶をクラリーセージの葉から作っていました。クラリーセージは陶酔作用と同時に強く甘い芳香を持つため、17世紀のイギリスではビール醸造の原料となるホップに代用されていました。ドイツでも、クラリーセージのエッセンシャルオイルの香りがマスカットワインに似ていることから、質の悪い安物のワインの風味を調えるために使われていました。このようにして作られたビールやワインを飲んだ人は、とてもひどく酔っぱらい、二日酔いに悩まされたという記録が残っています。実際に、飲酒中にクラリーセージのエッセンシャルオイル(精油)を使用すると、酔いが増長され気分が悪くなる場合があるので、注意が必要です。 クラリーセージの名前は「清浄な」「明るい」を意味するラテン語の「クラルス」(英語の「Clear」に相当します)に由来しています。学名のsclariaはギリシア語で固さを意味する「スケリア」という言葉に由来し、これはクラリーセージの花弁の先端が小さく固い点になっていることから来ています。 クラリーセージは、中世ヨーロッパでは、眼のトラブルに対して用いるハーブとして扱われており、「クリアー・アイ」(Clear Eye)と呼ばれていました。 相性のよい精油 柑橘系全般 ネロリ プチグレン ベチバー パイン ラベンダー フランキンセンス(乳香) サンダルウッド(白檀) ジュニパー・ベリー ジャスミン カモミール・ジャーマン カモミール・ローマン イランイラン 等 その他、ほとんどのエッセンシャルオイル(精油)と良く合います。 注意事項 鎮静作用がとても強いので、集中力が必要なときには使用を避けてください。また、陶酔感覚を増長するため、お酒を飲んでいるときの使用も控えてください。 セージ(Salvia officinalis)とは全く異なる植物です。エッセンシャルオイル(精油)の作用も大きく違いますので、取り違えないように注意してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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