ネコを連れての帰国
タマがうちに来た翌年の早春、ドイツへきて2年がすぎたころ帰国することになった。転勤期間は3~5年と聞かされていたので、予想外に早い帰国となった。私が通っていたドイツ語教室や長男の幼稚園(日本人幼稚園)を通じてお友達が増え、ドイツ生活にも慣れて快適に過ごしていたので、帰国できるのは、嬉しい反面残念に思う気持ちも強かった。子供達は3才と5才になっていた。タマ? もちろん一緒です。でも連れ帰るためにはどうしたら良いのかな~?会社のドイツ人に頼んで調べてもらった。獣医さんに、何の、かはよくわからないけど予防注射をしてもらわないといけない。またまた会社の人に頼んで、獣医を調べて予約を取ってもらった。2年間ドイツで生活し、しかも1年半ドイツ語を勉強しておきながら何故会社の人を頼るのか、というと・・・・・実は私、ドイツ語教室に通ってましたが、ほとんどしゃべれません(滝汗)正確には、こちらから話すことはできても聞き取れないんですねぇ~、ハハ日本人の多い街に住んでいたので、ドイツ語をしゃべれなくてもなんとかなったんですよ。話を戻して、さて予防注射を無事終えてその証明を受け取った。引っ越し手続きやらお別れ会やら済ませ、いよいよ帰国です。タマは当日は朝から絶食だ。出発当日の朝、私達が泊まっていたホテルには日本人幼稚園のお友達&ママさんたち、会社の同僚が見送りに来てくれた。みんなで空港へ移動、涙のお別れ、となるはずが・・・・・あらら? 搭乗手続をしていたパパさん、何か揉めているよ。飛行機は、J○Lのイギリス経由の便を予約していた。猫を連れている、ということはあらかじめ旅行代理店に知らせてあった。ところが・・・・・イギリスは動物を持ち込むことは出来ない、とカウンターで言われたのです。そんなばかな!!!パパさんは、飛行機の外に出るわけじゃないから、と粘りましたがダメなものはダメ。仕方なく代理店の人に連絡しましたよ。どうやらその人もイギリスが動物持ち込み禁止だということを知らなかったらしい。って、知らなかったじゃ済まないよ!(▼▼メ)一体どうしてくれるのよ!見送りの人達が来てくれてるのに、タマには絶食させているのに!空港にいても仕方ないので、一旦ホテルへ戻り(;_;)、別の便を手配してもらうことに。結局A○Aの別ルートの便で帰れることになりました。ところが、その便に乗るためにホテルからの出発するのが午後4時。幼稚園のお友達はそこまで待つことが出来ないので、お昼過ぎにホテルでさよならすることになりました。せっかく来てくれたのに、なんだかすっきりしないお別れになったよ。会社関係の方達は、夕方ホテルから私達がバスに乗って出発するまで待っていてくれました。皆さん朝早くに集まっていただいたのに、長いこと待ち続けてくたびれ顔。そりゃそうですよね~、申し訳なかったです。待たせる方もつらいです。バスに乗りさよならして、私達も心底ホッとしました。再度空港へ着き搭乗手続。無事終わりかと思いきや、もひとつトラブルのおまけ。タマは私達と一緒に機内へ持ち込めることになっていたんだけど、タマを入れていた藤製の籠、飛行機に載せるにはこれではダメだって言われてしまった(゚゚;)エエッで、中古のケージを買わされた。すでに荷物は預けた後だったので、持っていった籠は手荷物として機内に持ち込むことに。ただでさえ機内で汚したときの為の子供の着替えや、退屈したとき用のオモチャなど、手荷物が一杯なのに空っぽの籠まで・・・・・邪魔だよ~(T^T)十数時間の空の旅を、人もネコもヘロヘロになりながらなんとか終え、ドイツ生まれのタマは日本の地に到着したのでありました。