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ケルトの夢

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2008年04月28日
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カテゴリ:マンガ





以前にも、モーニング2で連載中のものを、

マジックに非凡な才能を見せる中学生・良と、彼に教えたマジシャンの孫・北條の物語。
硬質な感じの絵なんだけど、物語にすごく惹きつけられます。
北條はエリートサラリーマン(たぶん)なんだけど、良の自由な魂に惹かれ、なんとか彼を世に出そうとする。
良は重度の難読症のLD児なため、両親は彼を愛しながらも持て余し、学校ではずっとバカにされて来た少年。
作品中にも触れられているけど、ヴァージングループの創始者で会長のサー・リチャード・ブランソンが、すごくおもしろいアイデアマンの冒険野郎だけど、LDなんだそうですね。
(航空会社では、ヴァージン・アトランティック大好きです!)
マジックの話も、良と北條の触れ合いも、魅力的な作品です。



とご紹介しました。


いつも掲載誌で読んでいますが、あらためて2巻を読みました。
2巻では、話題のスピリチュアル・カウンセラーのような手法のマジシャンが登場して、なかなか興味深いです。


学校からドロップアウトしていた良は、「1番安全」と思われる道を歩いてきた北條にとって、自分の果たせなかった夢みたいな面があるのですよね。
大好きだった祖父の技だけでなく魂を受け継ぐ者のように感じて。
でも、これは好意であっても、良を代償行為としかねない危険な面もはらみますよね。

良は、北條を信じて、北條の勧めることならやってみようとする。
でも、それは単純に従うのではなく、ある意味良の方が、絶望的なほど人の闇を知っている。
知っていて、あえて飛び込んでみようと思う。

小柄な少年が、時としてものすごく洞察力を見せ、自分の言葉で語り、自分の足で立っている。
そこに至るまでの、彼の日々を思うと、心が波立ちますが。

難読症についてですが、良はひらがながやっと読める。
それがどんな感じなのか、ビジュアルで見せてくれるコマがありました。

人類は、文字を持つことで得たもの、失ったものがありますから、良に関しても、文字に寄らない思考や記憶など、異能な部分があっても不思議はないですね。


作者がなぜ、マジックをテーマに選び、良を難読症としたのか。
この作品は、目に見えるものが本当に見たままでしょうか?あなたが今まで当たり前と思っていたことは、本当にそうでしょうか?と問いかけているように感じます。

予定調和とは程遠い展開の、この価値観の揺さぶりが、私にはとても心地よいのです。

これから、良がマジックで身を立てて行く時、競争を嫌う良の価値観とのぶつかり合い、そこに杉本さんは何を見せてくれるのか、期待しています。





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最終更新日  2008年04月29日 00時32分56秒
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