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カテゴリ:絵の楽しみ
日記になかなかアップできず(サボっているから)、もう東京芸大の方は終わってしまったのですが…
芸大美術館「狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品を中心に」 の報告です。 悲母観音像は、子どものころ家にあった画集を眺めて遊んでいて、とっても子ども心に惹かれた絵の一つです。 美しくて、神秘的で、なんだかちょっと恐い気がして、でも優しくて… なので、これは絶対観に行くと決めていました。 狩野芳崖は幕末に生まれた絵師で、展覧会はその名の通り、幼少の修業時代から、晩年の悲母観音までの軌跡を丹念に追って見せてくれました。 ミレイも11歳という破格の年齢でアカデミー入学となった早熟でしたが、芳崖の十歳そこそこの模写なども全く見事でびっくりしました。 その絵筆の巧みさから比べると、まだ書き添えた字は幼さが残るのも微笑ましかったです(充分立派な字なのですけど)。 狩野芳崖といえば、近代日本画の基礎を築いたといわれるわけですが、私はほかの作品を見たのは初めてで、その見事さや現代性に見とれました。 そして念願の悲母観音ですが、保存のため照明も控えめでがっちりケースに保管されているので、正面からだけ見た方は、見えにくかったのではないでしょうか? 私はオペラグラスまで駆使して(笑―でも浮世絵などを見るときは有効なのですよ)細部を堪能したり、横から(だと距離が近くなる)もじっくり拝見しました。 やっぱり、美しくて、ちょっと恐くて、なんとも言えない魅力の絵ですね。 今回、たくさんの下絵や構想画、また悲母観音のものなのか、ほかの作品の構想があったのか、もっと西洋的な天使のような女神のデッサンもあり、色々と興味深かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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