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カテゴリ:絵の楽しみ
佐倉にある国立歴史民俗博物館のミニ企画『百鬼夜行の世界~百鬼夜行絵巻の系譜~』を見て参りました~
小旅行気分で楽しくお出かけして来ましたが、実は不明を恥じますが、歴博の存在自体存じませんでした~ これはたまたま会期初日に、研究者の方から図録を見せていただき(詳しく伺いませんでしたが、その方は内覧に行かれたのかもですね)、その素晴らしさにびっくりして、「行こう!」と決意していたのです。 …その後ちょっと忘れてまして(笑・堀内誠一さんとか、民芸館とか先に行かなくてはの展示会が色々あったのです)、時節柄ちょうどいいなあ、と思い立ちました。 ただ、会期中最後のギャラリートーク(百鬼夜行絵巻研究の第一人者であられるという、歴博の常光徹さん)が22日なのでその日にしようかなと思ったのですが、そうすると展示換えで、重要文化財の真珠庵の絵巻が見られない!とわかり、今日行って来た次第です。 というわけで1番の目当ては真珠庵のもの。 いきいきとした筆さばきに、惚れ惚れしました。 これは室町時代のもので、現存する絵巻の源流と位置づけられているものです。 大半は付喪神で、岡野様の『陰陽師』などでおなじみの、琵琶の可愛い付喪化(?)は、すでにここに。 江戸期のものとなると、その表現は漫画そのもの! 黄草子などの化け物絵や石燕の妖怪図鑑の元となったと思われる絵巻の絵を、今回じっくりと見ることが出来ました。 と言っても、やむを得ませんが、絵巻全巻ではなくその中の部分しか見ることは出来ません。 デジタルで4つの絵巻を画面で(大きなタッチパネル)見られたのはとてもよかったです。 この「百鬼夜行の世界」は、人間文化研究機構連携の企画で、立川の国文学研究資料館の展示と二つの連携企画なのです。 なので、図録の資料性が素晴らしいです。 百鬼夜行絵巻がお好きな方なら、通販で手に入れることをお勧めします。 ※すみません!通販分完売とのことです 私も友達のお土産分も買ったし… 常設展示が見応えあり過ぎ(笑)で、私は今回はほんの一部だけ見るにとどめましたが、民俗学の視点からの神々や異形の存在の展示などは、諸星大二郎の世界に迷い込みます。 パネルでしたが、鹿嶋様など圧巻。 これからも興味深い企画展示があるので、また行きたいです。 ミュージアムショップの書籍コーナーの充実ぶり(歴史や民俗学関連の一般書籍がたくさん)が半端じゃなかったです。 最寄はJR佐倉か京成佐倉。 私は京成線の特急で、日暮里から京成佐倉に行きました。 駅から歩くつもりでしたが、駅を出ると目の前に歴博を通る循環バスが来たので、太陽に溶けそうだったので迷わず乗りました。 都心から1時間以内、片道1000円以内(日暮里・京成佐倉間は640円)なら、充分お散歩圏内です(笑 京成線の特急は、普通乗車券だけで乗れます。 ただ、帰りは成田からの乗客でいっぱいになってました。 もっとみんなライナーにお乗りよ、と思ったのはナイショです(笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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