ケルトの夢

　　　　　　　　

以前に10巻くらいまで読んで止まっていたので、久しぶりに団地ともおを読んでいます。

癒されるわ～

団地に住む素朴な少年、ともおの日常を中心に描いた作品なんだけど…

まず、小学生の生態がすごくいきいきと描かれているんですよね。
遊びとか、変なプライドの掛け合いとか、バカぶりとか（笑
で、母ちゃんとか、団地の自治会委員として煙たがれながらも団地に貢献する島田さんとか、ともおたちに悩まされながら、時には無責任に、でも子どもたちと共にあっていい先生だなあ、と思う担任とか、大人の生態もいきいき。

そんな日常を見事に描きながら、小田さんの真骨頂であるシュールで哲学的な世界にも知らないうちに迷い込まされるのだけど、そのバランスも絶妙。


いつも小学４年生らしい、すごくバカなことをやってるけど、何か時々人の心に迫るようなことをするともおはじめ、キャラクターが本当に秀逸。
受験生でいつも参考書片手に勉強していて、大人っぽくてクールなのに、超絶勉強できない女子高生の青戸さんとか！
団地に住んでるプロ野球選手で、あまりともおたちにはすごさの理解されないあらま選手など、大人と子どもの交流や、小学生と中高生の間も、現実社会よりも濃密で、しみじみとしている。


それにしても、たった8年前には、ほっそりとした美人だったのに、激太りで顔付きまで変わってしまった母ちゃん…（笑