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カテゴリ:思い出
[記念日] ブログ村キーワード
「10月3日って、確か私が初めて中之島公園に行った日だと思うんだよね」 「あれから1年が経ったんだね…」 水辺を抜ける風が心地よく、緑が多くて、美しい花でいっぱいの公園 ベンチにのんびり座っているだけで仕事の忙しさも忘れ、ほっこりとした時間が過ごせました 何より心が癒されたのは、無邪気にコロコロと遊ぶたくさんの猫たち 車はいっさい入ってこない、川に囲まれた公園 他の場所にいる野良猫たちより危険が少ない公園でした。 「夜はどうしてるんだろうとか、いつも気になってたけどさ…」 「うん、とりあえず車の心配はしなかったもんね」 「それだけでも随分と気が楽だった」 「それにホームレスのおじさんもいたからね…」 ただ、いくら危険が少ない公園でも、外で暮らすということは厳しく寂しいことです。 寒い冬、暑い夏、そして心ない人間… つらい目にあった仲間たちも多く、やりきれない出来事もありました。 「チョビは川に放り込まれたことがあるって聞いたよね」 「…うん」 「でもチョビはボスで強かったから…」 「そう、川を泳いで帰ってきたんだよね」 秘書たちが大切だと思っている仲間たちは、 全員がそんな環境の中、たくましく元気に生き抜いてきました。 凍えるような寒さの中、丸くなって震えていた仲間 美しく咲き乱れるバラの合間を、ゆっくりと歩いていた仲間 水辺に映る光を楽しそうに追いかけていた仲間 そんな中之島公園での仲間たちの姿を、今も昨日のことのように思い出すそうです。 そして… そんな仲間たちが卒業して幸せな生活を歩み始めていること… 「猫の部屋」で過ごしながら、自分の本当の居場所を求めていること… それを思うと秘書たちは、いつも感慨深い気持ちになるそうです。 「新しい中之島公園は、もう私たちが知ってる中之島公園じゃなくなってるんだよね…」 「うん、まわりに見える景色は同じでも、全然知らない場所になってるんだと思う…」 「30mの噴水が出来て、円形の舞台が出来て、橋がライトアップされて…」 「剣先の先端には展望台も出来るんだって…」 「…だよね、きっと初めて見る場所になるんだね」 「あの子たちにとっても、全然知らない場所にしか見えないだろうね…」 変わってしまう中之島公園のことを考えると、やはり一抹の寂しさをおぼえます。 ただ秘書たちの記憶の中には、今もなお、公園でコロコロと過ごしていた仲間たちの姿が鮮明に残っています それは仲間たちの歴史、中之島公園で暮らしていた猫たちの証しです きっと秘書たちは絶対に忘れないと思います
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp *************************************** 一人でも多くの方に中之島公園の仲間たちのことを知ってもらえますように! 1日1回ポチっとご協力お願いしますm(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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