[無邪気] ブログ村キーワード 年齢層の広い「猫の部屋」
仲間たちのすべては、大人猫
こんなに無邪気で
やんちゃな彼らにしても
もしも、今頃
お外に暮らしていたとしたら…
立派なお父さんになっていたかもしれない
小ドミトリーの茶白たち
ウロウロ、チョロチョロ
いつも元気に動きまわっています
「ねー、ねーちゃん」
「ダイ、ダイちゃん」
ネット越しに名前を呼ばれ
トコトコ、近寄ってくる二匹
何か面白いものがあるのか
楽しいことが待ってるのか
キラキラとした瞳を向ける
可愛いツインズ
「ねーがお父さんになった姿…」
「ダイも、お父さん…」
ねーちゃんとダイちゃん
”しっかりした”とか”立派な”とか
”落ち着いた”というような言葉とは
縁遠い男の子たち
おもちゃを振ると
必死になって掴もうとするねーちゃん
でも、少しテンポがズレているので
何だか、おかしな動きになること多し
それでも頑張って、飛んでみたら
見事、水入れに着地して
ねーちゃんも床もびしょ濡れ
「ああ、また落ちたか…」
「アンタは、何回やっても懲りないね」
トボけたお顔、固まったねーちゃん
キョロキョロ、目だけを動かして
でも、やっぱりおもちゃは気になる…
テンポがズレるねーちゃんに対して
ドタバタ、スピードの速すぎるダイちゃん
落ち着きがないのは、怖がりだからか
それとも本質的なものなのか…
おもちゃを追いかけては
箱を倒す、毛布を落とす
ご飯をひっくり返して…
もちろん、こちらも水入れに落ちる
そんな時、大慌てするダイちゃん
小ドミトリー内を走り回っては
ふと秘書たちを振り返って、小さな声でこう言います
『シャー』
「…な、なんで」
「意味がわからん…」
しかし、そんなことをいいながらも
やはり、おもちゃを追いかけ続けるダイちゃん
びしょ濡れのまま…
やることなすこと
すべてがおっちょこちょいな兄弟
そんな彼らをみて
秘書たちは、いろんなことを考えます…
凍えそうな真冬の公園
彷徨い歩いていた悲しげな姿
捕獲器の中で大暴れして
顔中に擦り傷を作っていた彼ら…
あの日の姿は
いつしかなくなりました
ワンルームの箱の中
それぞれが毛布に埋もれ、小さく震えていた頃
人がいなくなったことを確かめてからしか
ご飯を食べなかった彼ら…
あの日の姿もなくなりました
今、ここにいるのは…
しっかりご飯を食べて
いっぱい眠って、いっぱい遊ぶ
無邪気でヤンチャな彼ら
もしも、あのまま
いろんな場所を彷徨い歩く生活が続いていたら…
今頃、彼らは落ち着きのある
お父さんになっていたのでしょう
厳しい生活を生き抜くため
お互いに、切磋琢磨を続け
逞しい野良猫に成長していたかもしれません
ただ、そんなふうに成長した
ねーちゃんとダイちゃんに出会っていたら
きっと、こんな表情を見ることもなかったはず…
彼らにとって
何がいちばん幸せなのか
それは、彼らにしかわからないけれど…
今の彼らの姿を
間近で見ていられることは
少なくとも秘書たちにとって
とても幸せなことなのです
くっついて丸くなった、お座布団の上
うつらうつら、居眠りを始めた
ねーちゃんとダイちゃん
「こっちまで眠くなってくるよ…」
「子猫の頃から、この瞬間の顔は変わってないんだろうね」
お耳の先とお鼻のてっぺん
肉球のピンクが色濃くなるのは
どんどん眠くなってきた証拠
うっすら開いたお目々の周りも
ほんのり、ピンク色に変わって…
「ねーは、すっかり寝ちゃったな…」
「ダイは、もう3秒も持たないぞ」
グーグー、スースー
寝息が聞こえてきそうなほど
気持ち良さそうな表情のツインズ
「アンタたちが、ほんのちょっとでも幸せだと思ってたらいいな」
「うん、そうだね…」
「中之島公園猫対策協議会HP」へ
「中之島公園猫対策協議会HP」 info@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
無邪気な表情のねーちゃんとダイちゃん
スヤスヤ眠る寝顔、見ているだけで幸せを感じます
お外に暮らしていたら、こんな表情にはならなかったかもしれない
そう考える時、いつも複雑な気持ちになります…
厳しい表情の野良猫たちを見るのはつらい…
すべての猫たち、すべての動物たちが安心した表情で過ごせる
そんな世の中になるといいですね
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