[子猫] ブログ村キーワード
大人猫ばかりが暮らす「猫の部屋」
普段はとても静かで
落ち着いた空気が流れています…
まあ、静かというのは
ただ、グースカお昼寝している時間帯が
多いということなのですが
とにかく、四六時中鳴いたり
動き回ったりすることはないので
一見、落ち着いているようには感じます
しかし、最近
そんな「猫の部屋」に
なんとなく賑やかな時間が増えました
大きな体のお兄さん、お姉さんに混じり
チョロチョロ動く、謎のウシ柄
「ちょっと猫になって来たような、まだなりきれてないような…」
「耳は大っきくなったよね、あと髭が立派すぎるぞ」
「手足に水かきらしきものがあるんだよ…」
おちび、生後1ヶ月と1週間が経過
「猫の部屋」で少しだけ
お散歩する時間ができました
現在、体重は250g
標準体重が400g~600gらしいので
まだまだ、おちびは小さいです
しかし…
見るたびに大きくなっていくのが
この時期の子猫の特徴
日に日に猫らしくなって
足取りもしっかりしてきたおちびに
仲間たちも興味津々です
「新旧おちび対決ですけど…」
「元祖おちびは、体も態度も大っきくなりました」
ちょこまか動くおちびの姿を
なぜか棚の下からジッと見つめているリリー
まだ若いリリーは
こんなに小さな子を見たことがないからか
ちょっぴり引き気味の体勢
それでも気になって仕方ないようで
おちびの動きにあわせて
首だけを右へ左へ
一瞬たりとも見逃したくない気持ちだけは
しっかり伝わりました
「ああ、ももちゃんが…」
「ダメだ、巨大猫に見える」
怖いもの知らずのおちびは
くーちゃんの留守宅に無断侵入
少し前なら、これだけの段差も上がれなかったのに
今では問題なくクリア
ワンルーム内を探索するおちびの姿を
至近距離から見つめるももちゃん
ももちゃんは新しい命を宿して
「猫の部屋」にやって来たけれど
出産、子育ての経験はありません…
おちびが気になって仕方ないのは
男の子のリリーと同じ
でも、ほんの少しだけ
心配そうなお顔をしているようにも見えました
かなり動きが速くなったおちび
ぜんまい仕掛けのおもちゃのように
端から端まで移動します
あっという間に辿り着いたのは
デンジャラスゾーン
目の前には茶白軍団の
ダイちゃんとチャミ
ネット越しのおもちゃには
ただならぬ執着を示し
粘り強い攻撃を仕掛けるコンビです
「アンタたち、わかってるだろうけど…」
「それは捕っちゃダメなんだからね」
なんとなく不穏な空気を感じた秘書たちですが
そんな大人の事情など知るよしもなく
おちびは、ズンズンと突き進みます
「こらっっ」
「やっぱりな…」
いくら小さいとはいえ
これがネットをすり抜けることなど
不可能だとわかっているはずなのに…
ふんふん辺りを嗅ぎ回るおちびが
ちょうど良いポジションにやって来た時
とりあえずはネット越しに
お手々を伸ばしてみたダイちゃん
「まったく…理性ってものはないの」
「えっダイに理性ってあったの」
しかし、狙われたはずのおちびは
動じることなく
理性を失った大人猫をチロッと見つめ
元来た道を戻っていきました
「おちび…」
「案外、大物になるかも」
しかし、未来の大物のお食事は
まだミルクです
チョロチョロお散歩してはミルク
少しお昼寝してはミルク
ウンチをしてはミルク
オシッコをしてはミルク
今は、一度に飲む量も多くなり
すごい勢いで空になる哺乳瓶
それでもすぐにお腹が減るのか
やっぱり大きな声で鳴いて
ミルクを欲しがります
哺乳瓶を空にするごとに
少しずつ大きくなっているのが
目に見えるかのようで…
たった250gしかないけれど
おちびの強い生命力に
秘書たちは、ただただ感動しています
みいやアミ、リリーなど
「猫の部屋」にやって来た時
まだ子猫だった仲間たちは何匹もいます
けれど、すでに授乳期は終わり
ご飯を食べるほどの大きさまで
成長していました
彼らの遠い記憶には
優しかったお母さんのこと
おっぱいにぶら下がっていた日のこと
他の仲間たちと同じように
そんな思い出があるかもしれません
今、人の手で
ミルクを飲むおちびの姿を
どんな気持ちで眺めているのだろうか
秘書たちはそんなことを考えながら
仲間たちの様子を観察しているのですが…
とても不思議なことに
仲間たちもまた、秘書たちと同じように
おちびの生命力に驚き
日に日に成長していく姿を
何か特別なもののように
感じているのではないかと思うそうです
「おちびによる大人猫への情操教育」
「うん、そんな感じもする」
Aさんが寝転ぶと
おちびは嬉しそうに駆け寄っていきます
やはりAさんのことを
お母さんだと思っているのでしょう
「いやいや、お母さん業は疲れるよー」
「その格好のまま、授乳できたらいいね」
「…」
お腹の上で寛ぐおちびに
ご挨拶するのはキラちゃん
彼女は、同じウシ柄のおちびが
何かと気になる様子
「キラ、優しいね」
「キラには出産経験があるのかもしれないね…」
おちびが初めてお散歩した時も
キラちゃんはいちばんに近寄ってきて
匂いをかいだり
お鼻でご挨拶したり
優しい目で見つめていたそうです
元気に成長を続けるおちびと
それを見守る仲間たち
彼らが一緒に過ごしている時間は
とても優しいです
その時間から
小さなおちびと仲間たちが学ぶことは
きっとたくさんあるのだと思います
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
司令塔Aさんと多くの仲間たちに見守られながら
おちびは元気にすくすく成長しています
お母さんの記憶はないけれど
今、この環境で過ごしている時間は
きっと、これからのおちびにとって貴重な経験になると思います
そして、きっと「猫の部屋」の仲間たちにとっても…
多くのことを感じる時間になっているでしょう
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