[野良猫] ブログ村キーワード
今から少し前のことです
あるところに
4匹の猫たちがいました
茶色と白の可愛い猫たちには
この世に生まれてから
ずっとお家がありませんでした
でも、猫たちは
それが不思議なことだとは
思ってもいませんでした
お家が、どんなものなのかも知らなかったし
今いる場所で暮らすのが
当たり前だと思っていたからです
どんなにお腹が空いても
どんなに暑くても、どんなに寒くても
猫たちは、いつも
みんなで力を合わせて頑張りました
時々、人間がくれる食べ物は
猫たちにとって、ご馳走だったけれど
いつも、もらえるわけじゃないことを知りました
だから、自分たちで食べられるものを探しました
時々、そこにいるだけで
人間から怒られたりしました
だから、できるだけ人間には近づかず
すぐに逃げました
そして、そのどちらでもなく
目が合っても、知らん顔をして
通り過ぎていく人間が多いということを知りました
だから、人間とふれ合うことなど
考えたこともありませんでした
でも、猫たちは
そうすることが悲しいことだとは
思ってもいませんでした
食べ物を自分で探すのも
普通だと思っていたし
人間は怖いもの、近寄ってはいけないもの
それも当たり前だと思っていたからです
けれど、ある日
4匹の猫たちは人間に捕まりました
怖いもの、近寄ってはいけないもの
ずっとそう思っていた人間が
箱に入った自分たちを取り囲んでいた時
ありったけの力で抵抗しました
噛みついたり、爪をたてたりしながら攻撃しました
自分より何倍も大きな人間が向かってきたら
一溜まりもないことを知っていたけれど
逃げるためには、そうするしかないと思いました
猫たちは、そうすることが
当たり前だと思っていました
人間に捕まったら酷い目に遭わされると
いつも思っていたからです
けれど…
あれから二年近くが経ちました
4匹の猫たちのそばには
怖いものだと思っていた人間がいます
人間とふれ合うことを知らなかったから
まだ少しぎこちないけれど
猫たちは、いろんなことを覚えました
そして、その中で
甘えたいという感情を
初めて知りました
素直にはできないけれど
ふとした時、
安心している自分に気づき
ちょっぴり照れくさくなります
人間は、外で暮らす猫を見て
よく「可哀想な野良猫」だと言います
確かに、厳しいことは多いです
ただ、猫たちは
そこで暮らす以外の世界を知りません
自分の置かれている環境が
良いのか悪いのかもわかりません
それを知っているのは
人間だけです
外で暮らす猫たちを一括りにして
「可哀想な野良猫」と呼ぶのも人間なら
猫たちを選択肢がない生き方にしたのも
人間なのです
猫たちは、いつでも
一生懸命に生きています
そんな猫たちに
新しい生き方を教えることができるのは
人間だけなのだということを
どうか忘れないでください
私たちが「しましま3きょうだい」と出会ってから
もうすぐ3ヶ月になろうとしています
DREAMさん一家から、たくさんの愛情を受け
とわさんはじめ、あかりちゃん、ジルちゃん、次元ちゃん
先住猫さんたちとのふれあいで
多くの大切なことを学んできました
もちろん彼女たちだって
毎日、一生懸命に生きています
しましま女子、ちびちゃんと茶々子ちゃん
現在、里親さん募集中です
きっと、どこかに
彼女たちの出会うべき人がいることを信じています
詳しくはDREAMさんのブログ
「とわさんちのしましま3きょうだい」へ
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
今年12月で茶白軍団の「猫の部屋」生活も丸二年を迎えます。
難攻不落と思われたチャオは
秘書たちがいても棚から降りてくるようになり
おもちゃで遊ぶところまで進歩しました。
ねーちゃん、ダイちゃん、チャミは
少しなら撫でさせてくれるようになりました。
遊びながら足にもたれたり、気をひこうと背中をつついたり
ぎこちない甘え方がとても可愛いです
外に暮らす猫を見て、自由だという人も多いですが、
彼らは、自らが選んだからそこにいるのではありません。
なぜ、そこに野良猫がいるのか
多くの人たちが真剣に考える世の中になれば
きっと現状は変わっていくでしょう。
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