[愛情] ブログ村キーワード
お気楽、極楽、脳天気
おっちょこちょいの天然系
彼を表す言葉を並べてみると
思わず笑いがこみ上げてきそうなものばかり
そもそも名前からして
これ以上、彼に相応しいと思う名前はない
名は体を表す…
よく言ったものです
「おーい、フクちゃーん」
『(にゃー)』
名前を呼ぶと
必ず返事を返してくれるフクちゃん
時々、驚くほどの大きな声を出すけれど
いつもは、ほとんど声を出さない「にゃー」
離れていても聞こえるゴロゴロ
ジッと目を見ながら
愛嬌たっぷりの視線を外さずに
頭突きのようなスリスリを
何度も繰り返します
「うう、可愛いけど、重いよ…」
「いつでも必死ですからね」
いざという時には
案外、本番に弱い性格が出てしまい
失敗することも多いけれど…
普段通りで構わない時なら
甘えることは、彼の得意技
誰もが一瞬でフクちゃんの
とりこになってしまうのは
大好きだと全力で表現してくれるから
しかし、そんなフクちゃんも
元は野良猫でした
天性の甘えん坊、フクちゃん
彼に出会った人たちは
きっと、みんな笑顔になり
元気をもらっていたのでしょう
名前の通り、たくさんの人に
幸せをふりまきながら
長い間、公園で生活をしてきました
いつでも明るくて、人が大好きで
元気な人気者
けれど…
公園で生まれ育った彼が
こんなに天真爛漫な空気を漂わせる
大人猫に成長できたのは
珍しいことなのかもしれません
天性の資質、育ってきた環境
そして、あとは時の運
今の社会の中
野良猫として暮らす上では
難しいともいえる条件が
たまたま揃っていたからできたこと…
「それに、きっとフクだって…」
「いろんな怖いことだってあったよね…」
甘えん坊で無邪気な彼が
逃げ足だけは、とても速く
緊張すると怖がって隠れてしまうのも
やっぱり今までの経験から
身を守る術を学んだのだと思います
どんなに条件が揃っていても
どんなに可愛がってくれる人がいても
絶対的に守ってくれる存在がいない生活
やってくる人たちに幸せをふりまいて
いつも公園の人気者だったけれど
誰もずっと一緒にはいてくれない
誰もいなくなった公園に残されて
寂しくなったことだってあったはずです
甘えられる時には、いつも全力で
気持ちをぶつけてくる
フクちゃんの姿を見ていると
時々、胸がきゅんとします
「ずっと一緒にいられないって思ってるのかな…」
「今までそうだったんだろうね…」
次はいつ、ご飯にありつけるか
わからない生活だから
もらったものは全部食べようとするのと同じ
次はいつ、甘えられるかわからないから
せめて、そばにいる時には
いつでも全力で甘えようとする…
天真爛漫な空気の裏側で
フクちゃんがいろんな気持ちを抱えていること
ちゃんと感じています
それでも、フクちゃんは
これからも、その名前の通り
幸せをふりまいていくのでしょう
だけど、ホントは…
もう、みんなの人気者でなくていい
この世に、たったひとりでいい…
誰かがずっと一緒にいてくれたら
それだけでいいんです
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
公園で暮らすフクちゃんのような甘えん坊を見て
癒される人は多いでしょう。
ただ、彼らがどんなに「自由」そうに見えても
厳しい現実や寂しい気持ちを抱えていることを知ってください
「自由」は、いくつかの選択肢の中から
自分で選んでこそのもの…
彼らには選択肢はありません。
そこで生きる以外に道がないから
一生懸命に生きているのだということをわかってください
更新がなかなかできなくて申し訳ありません来週はもうちょっと頑張ります
ちなみに秘書たちは、明日のお当番も頑張ります