[野良猫] ブログ村キーワード
最近、ちょっとだけ
暖かいて思える時間が
増えたかもしれません
ハナちゃんにくっついてたら
たまに暑なるんか
うっとしがられる時があります
雪の日とか
冷たい雨の日とか
私は、嫌い…
きっと、ハナちゃんも
この部屋にいるみんなも
嫌いやと思う
だって、外にいた頃の
冬の想い出て
ええことなんかないから…
この前、悲しいことがありました
ある男の子が亡くなったんです…
多分、その子は
ずっと野良猫として生きてきたんやと思う
人には馴れてないし、怒るし、暴れるし
警戒心が強い野良猫
私とおんなじや…
そう思いました
その子が病気に罹ったのは
いつ頃のことなんか
私には、わからんけど…
司令塔Aさんが出会った時には
ボロボロになって
道端でうずくまってたんやそうです
Aさんは、その子を家に連れて帰り
「ふうた」て名付けて
一緒に暮らしはじめました
ふうたには
いくつも古傷があったそうです
両手足の肉球には、痛々しいほどの痕跡
肉球に穴があくほどのケガて
どんだけ痛かったやろう…
抱えていた病気は
目の裏側にできた腫瘍
それは、眼球を押し出すほど
大っきくなってたんです
簡単に治るもんやないのは
すぐにわかったけど…
それでも、Aさんは
ふうたに治療を受けさせるため
病院に通いました
最初は、随分困らせてたけど
ふうたは、自分と一緒にいる人の温もりが
「ほんまもん」やて
気づいたんやと思います
一週間ほど前
初めて、ふうたは
自分からAさんの膝に乗りました
そして、その日から
膝に乗って甘えるようになりました
「こんなことされたら、余計に悲しくなるやんな…」
Aさんは、ふうたの様子を嬉しそうに話しながらも
そんなことを1号に言うてたそうです
そして、先週…
ふうたは、逝ってしまいました…
一緒に暮らすようになって、三ヶ月
その日も膝に乗って
ご飯を食べさせてもろてた、ふうた
ふうたが、心をひらいたのは
Aさんだけでした
Aさんの膝に初めて乗った時の
ふうたの気持ちを考えたら
健気で、いじらしくて
たまらんかったから…
出会ってから、そこまで行くのに
かかった時間の長さが
私は、ほんまに切なかった…
自分自身のこととか
部屋にいる仲間のこととか考えてて
時々、ふっと思うんです
私らが野良猫に生まれてへんかったら
どんなふうになってたんやろうって…
どんな命かて、生まれた時は
何もわからへん、真っ白なまま
そこから、どんどん色が塗られて
それぞれの形ができていく…
いろんな経験をしながら
誰もが自分を守る術を
持つようになるんやと思います
私らが身につけた術は
厳しい環境をひとりで生きるために
必要やったことばっかりで…
人と一緒に生きる道が拓かれた時
最初は、どうしたらええのか
ものすごく戸惑いました
私は今も、甘えることができません
撫でられることも嫌いです
誰かに出会っても
なかなか打ち解けられへんし
どうしても警戒してしまうし…
野良猫としての経験が邪魔するから
待ってもらわんとあかんこと
時間かかってしまうことばっかり
無理して変えんでもええ
自然に変わってたら、それでええ
それがいちばん大事やて
教えてもろたけど…
もっと、素直になれたらええのに…
そう思う自分が
時々、すごく切なくなります
けど、そんな私らでも
家族に出会って愛されること
幸せな猫になれることを信じて
支えてくれる人らがいます
子猫やないし、人に馴れてない私らには
すごい難しいことやと思うけど…
ほんまは、猫て
人と一緒に生きていく動物やったんですね
教えてもらうまで知らんかった…
それなら、私みたいな意地っ張りとも
一緒に生きてくれる人かて
どっかにいるんかもしれへん
そう思てもええんかな…
運がええとか、悪いとか
私ら野良猫は、よく言われたりします
けど、運がええっていわれる状況も
運が悪いっていわれる状況も
それを作り出してるんは
人間と違うんやろか…
人間の関わり方次第で、どっちにでも転ぶんなら
運が悪いていわれる状況を
ちょっとでもええ方向に
転がしてもろたりできませんか
もし、できるんやったら
考えてみてほしい
それかて人間にしか
できひんことなんやから…
私ら野良猫かて
ほんまは、誰かと一緒に生きていきたい
そう思てるんです
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
ビビが言うように「猫の部屋」には
いまだに人と接することが下手な子は多いです
それでも精一杯、気持ちを伝えようとする姿を見ると
どうしようもなく愛しくて、切ない想いに駆られます
上手に甘えることもできない大人猫
そんな仲間たちが幸せなお家猫になるまでの道は
すごく厳しく、難しいものなのかもしれない…
けれど、そんな不器用な部分も彼女たちの一面で
今まで一生懸命に生きてきた証なんです
ありのままの仲間たちを丸ごと受けとめてほしい…
いつも、そう願っています
「いのちつないだワンニャン写真コンテスト in 生駒」
ふうたの安らかな眠りと…すべての切ない野良猫たちの幸せを祈って…