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中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

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いつか、あの場所へ…

(4)

テーマ：ただ思うこと・・・(560)

カテゴリ：思うこと

[福島] ブログ村キーワード

こんばんは、第一秘書です

3月になりました

私の暮らす京都では
まだ、少し寒い夜はありますが
少しずつ、春らしい風景も
見られるようになってきました

突然ですが、皆さん
「修学旅行」は、どこへ行かれましたか？

昔より減ったそうですが
京都に来られる学生さんは、今も多く
毎年、修学旅行のシーズンには
楽しそうな制服姿の団体を
たくさん見かけます

では、京都で学生生活を送った私たちは
どこへ行ったのか？

知り合いに聞くと
かなりバラエティに富んだ
答えが返ってきました

そして、年代によっても
公立か私立かによっても
かなりの違いがありました

ちなみに、私と同年代で
同じ公立高校出身の人たちは
信州方面へスキーに行ったという答えが
多かったでしょうか

確か、私の通った高校も
一学年上と一学年下は
スキーだったと記憶しています

当時、そんな学校が多かった中で
私が高校の修学旅行で行った場所は
少し珍しいといわれます

ただ、大人になった私にとって
いつか、もう一度訪れたいと思う
場所になったのですが…

私が修学旅行で行った場所
それは、福島県でした

会津若松市を中心に
いくつかの名所をまわりました

かなり寒くて
旅行中、磐梯山には
初雪が降りました

その頃は、素通りするだけだった
東京を横目に見ながら
なぜ福島なのか？なぜ会津若松なのか？
そんなふうに思っていましたが…

私の暮らす街
通った高校のある周辺は
鳥羽伏見の戦いで激戦地となった場所

幕末史に興味のある方なら
この戦いが、後に東北地方へと続く
戊辰戦争の始まりだということを
ご存知かもしれません

私が、地元である伏見の歴史と
時代が大きく変わろうとしていた
この頃の歴史に興味を持つようになったのは
かなり大人になってからのことです

のちに、後悔したのは
あの時、もっと真面目に
見学しておけば良かったということでした

大学時代、私には
いつも一緒に過ごしていた友人がいました

彼は、福島県出身でした

無理して使う、関西弁がおかしくて
いつも、私は
彼をからかってばかりいました

けれど、彼の話す福島訛りの関西弁には
何だか優しい響きがあって
私は、とても好きでした

どこがどう合ったのかはわかりませんが
彼とは、家族のように親しくなり
毎晩、電話で長話をしました

真面目な話から、くだらないことまで
よく、それだけ話すことがあると
まわりの友人たちからは
呆れられるほどでした

それでも不思議と話題は尽きることがなく
何度、受話器を持ったまま
朝を迎えたかわかりません

彼は故郷である福島県のことを
よく話してくれました

私には、あまり馴染みのなかった苗字が
地元ではかなり多く
同姓同名が何人もいたこと

夏になると泳ぎに行く場所
冬にスキーへ行った場所
家族のこと、飼っていた犬のこと
家の近くの四季の風景

いろんな話を聞くたびに
遠く離れた京都にいても
彼が地元を大切に思い
愛していることがわかりました

彼との思い出の中には
なぜか、不思議と
私の知らない福島県の
見たこともないはずの風景があります

そして、今でも
福島訛りを聞くと
懐かしい思いに駆られます

もう一度、修学旅行で訪れた
場所に行きたい

かけがえのない時間を過ごした
私の大切な友人が
いつも自慢していた福島県の
いろんな場所を見てみたい

いつしか、私は
そう思うようになりました

海外へ出ることばかり考えていた私が
今でも、日本国内で行きたいと思う
数少ない場所のひとつ

福島県には、そんな思い入れがあります

今日で震災から一年が経ちました

けれど、今もなお
テレビや新聞では
あの頃に聞いた地名を耳にし
呼び慣れていた苗字を目にします

それらに触れるたび
優しい声で故郷を語る
友人の声が聞こえてくるようで…

私は、胸が痛くなります

「中之島公園猫対策協議会ＨＰ」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp

先月、中川こうじさんの写真展に行きました。
そこに展示されていた写真は
写真展から、わずか二週間前の風景だとお聞きしました。

一人きりで…仲間と一緒に…親子で…
愛らしい顔を向けてたたずむ猫たち。
ごく普通の様子から一生懸命に生きているのがわかりました。

けれど、あの写真が撮られた場所はどこか？
普段と変わらぬ様子に見えるあの子たちが
今、生きている場所がどこなのか？

悲惨な姿をとらえた写真はたくさんありますが…
あれほどまでに苦しくなる写真を見たのは初めてでした。

今日、祈りを捧げた人は多かったと思います。

「人のチカラは充分集まっているんです。
けれど、それが許されない現状が悔しいです…」

中川さんの言われていた言葉、とても重かったです。

　
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いつか、あの場所へ優しい光がさしますように…

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最終更新日 2012.03.12 03:23:56
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