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中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

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☆「猫の部屋」の仲間たちのことを
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2010年3月10日放送　関西テレビ
◎スーパーニュースアンカー

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2010年4月2日　産経新聞朝刊
◎中之島のネコ避難所　大阪市が設置期間延長

2010年3月3日　産経新聞朝刊
◎中之島の捨てネコどこへ
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◎大阪･中之島公園の猫ボランティア
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2012.03.14

大っきな「ごまめ」

(4)

テーマ：猫のいる生活(139087)

カテゴリ：日常生活

[末っ子] ブログ村キーワード

「この前、久々にこんなの見てたんですが…」
「えーっと、どちらさんでしたっけ」

これは、秘書たちが
初めて会った日のリリー

当時は、まだ愛らしい子猫

ちなみに、大きさは
今の半分にも満たないほど

「あの可憐さは、いずこへ」
「見事な詐欺です」

最初に彼を見つけた司令塔Aさんは
その愛らしさに心奪われました

そして、可愛い女の子だからと
付けた名前が、リリー

彼の手術後、病院の先生に
正しい性別を聞かされ
一同、真っ青

しかし…

「まあ、本人がリリーだと言ったらしいし」
「そうそう、Aさんに名乗ったとか」

ということで
彼の言い分を尊重し
名前を変えることなく来たわけです

そして、月日は流れ…

「まあ、こうなる片鱗はありましたけど…」
「最近、特に磨きかかってます」

若干、悪意さえも感じる
下からのアングルで
肉まん顔、三割増しですが…

今やリリーは、仲間たちの中で
一、二を争う大きさ

彼がやって来たのは
二代目の「猫の部屋」

まだ小さいうちに
ケージでの生活を終えた、リリー

その頃は、仲間たちに混ざっても
いつも「ごまめ」扱い

ちなみに「ごまめ」とは…

大阪や京都では
年齢の違う子供たちが一緒にいる時
いちばん小さな子を「ごまめ」と呼び
みんなで庇いながら遊びます

そうやって、遊びの中で
自分より、小さなものや弱いものを
慈しむ心を育んだのでしょう

今の人間の子供たちの中では
年代の違う子供同士で
一緒に遊んだりすることは
少なくなったかもしれませんが…

案外、猫の世界では
今も「ごまめ」がいたりします

「猫の部屋」の仲間たちの中で
最後の「ごまめ」

それは、リリーでした

「しかし、アレがこんなに大きくなってさ」
「しかも、偉そうだと来てる」

二代目の「猫の部屋」は
今よりも広く、隠れる場所が
たくさんありました

子供の頃から、人見知りだったリリー

人が多い日には、ケージの下に入り込み
昼寝は、毛布の間に挟まって

追いかけっこは
棚の後ろの隙間で、全力疾走
天井の板の上には、秘密基地

ケージ生活を終えたあと
あまり、じっくりと
彼の姿を見ていなかったというAさんは
こんなことを言っていました

「アイツは、三日くらいでボンッと大きくなった」
「み、三日…」
「さ、さすがに、もうちょっとかかったと思う…」

けれど、もしかしたら
一気に、何かのスイッチが作動して
三日で膨らんだとか…

あのリリーのことだけに
私まで、真剣に考えてしまいそうです

一日中、ちょろちょろと
走り回っているくせに…

ご飯とおやつの時間にだけは
大きな仲間たちを押しのけるようにしていた
子供の頃の面影

もちろん、今も残っています

そして、そんな彼と
子供の頃から、共に過ごし
少々のことなら、大目に見てきたからでしょうか

今でも、仲間たちは
どうも、彼にだけ
甘いようにも思うのですが

「まあ、それは私たちも同じかもね」
「うん、いつまで経ってもガキンチョだし…」

大きな体と表情だけは
天下無敵の落ち着いた猫のように
見えてしまうけれど…

今も、リリーの中身は
「ごまめ」のままかもしれません

「中之島公園猫対策協議会ＨＰ」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp

よく考えれば、茶白たちやつばさたちも同じ年頃なのに
なぜだか末っ子っぽく扱われることの多いリリー
やはり、小さな頃から大人猫たちと一緒に過ごす姿を
見てきたからなのでしょう

「けど、早めにごまめ扱いやめてたら、もっとしっかりしたかな」
「うーん、無理でしょう…」

そうですね…
なんせ、リリーですから
　
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最終更新日 2012.03.15 05:16:38
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