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テーマ:「愛」・「命」(2793)
カテゴリ:追悼
何日にも渡ったモデルとフクのお話に お付き合いくださって 本当にありがとうございました 書きたいことが多すぎて 上手く言葉にできず まとまりのない部分も多かったと思います 彼らが最期まで 一生懸命に生きたことが 皆さんにも、ちゃんと伝わっていれば いいのですが… 彼らは、公園で生まれ いろんな経験を経て 「猫の部屋」にやって来た野良猫です 「猫の部屋」が出来た頃 たくさんの人から言われました すでに、大人になっている 野良猫ばかりなのだから 今から、新しい家族を見つけ 家猫にするのは、とても難しい、と… もちろん、それは覚悟の上でした ただ、どんなに難しくても どこで縁が繋がっているかなんて 誰にもわからない それは、大人でも子供でも同じはず 簡単じゃない、何でもいいわけじゃない 出会うべき人がいるとしたら きっと、その縁は たったひとつだろうから… だったら、その縁を探しながら 彼らが誰かと巡り会えるまで ここにいる私たちが 彼らの家族でいようと思いました もしも、彼らに 出会いが訪れなかったとしても 最期まで、私たちが一緒にいる 必ず側にいるから、と… そんな約束と思いをこめて 私は、彼ら全員に 「中之島」と苗字をつけたのです 結局、モデルとフクは 先に逝った、拓夢、さくら ヒュウマ、ふさこと同じく 苗字が変わることなく逝きました もちろん、いろんな思いはあります 彼らが、どう考えていたのかは 私には、わからないから… 本当は、こんなことを思うのも 自分勝手なのかもしれない けれど… 私は、最期まで 彼らの小さな手を離さずに 一緒に歩けたことを とても幸せだったと思っています 難しいと言われた大人猫ばかりでも 出会うべき家族とめぐり逢い 「中之島」という苗字から 新しい苗字に変わった猫は たくさんいます コウイチも、その中の1匹です 「猫の部屋」にやってきた頃の彼は 毎日のように、ケージから脱走を繰り返し 顔を見るだけで、威嚇して 爪をたてていました いつも、そんな彼に 振り回される、私たちを見て 当時の公園事務所の副所長さんが 「この子は、言うことを聞かないアイツみたいだ」と ある職員さんの名前をとって 「コウイチ」と名付けられました なかなか人馴れしない子だったけれど 何ともいえない愛嬌ある顔が たまらなく可愛くて… いつしか、彼が怒っても みんなが笑うようになっていました そんな時、少し困ったような顔をしながら こちらを向いて 固まっていたコウイチ 今も、あの頃の彼の顔が すぐに浮かんできます 彼に、出会いが訪れた時 私は最初、とても悩みました それまで、コウイチほど 人馴れしていない子を 送りだしたことがなかったから… 大丈夫なんだろうか? 今のままの彼を 本当に、受けとめてもらえるだろうか? けれど、そんな心配は無用でした コウイチを思う、Hさんの手は 彼の小さな手を握るだけでなく すべてを丸ごと抱きしめて 優しく包みこんでくださったのです ----- おはようございます ご連絡遅くなりまして 大変申し訳ございませんでした やっと心の整理が付きました 色々な事を思い返して 旅立ったコウに感謝と敬愛を感じております 家に来て、他の猫との相性 私たちとも段々と距離が縮まり 本当にこれからと言う時でした 決して自己主張の出来る子ではありませんでした しかし、徐々に自分の居場所を見つけ 他のみんなと距離を縮めようと頑張っていました 不器用だけども、物凄く愛想の良い子でした 本当に我が家に来てもらって ありがたかったです 最後の日の深夜3時半頃 眠れなくてコウの様子を見に行くと 元気そうな姿を見せてくれました 少し安心して、6時に私が朝起きて 様子を見に行くと部屋に居なくて慌てて探すと 玄関の掃き出しの下に横たわっていました 慌てて抱き上げると何も抵抗しなく おしっこを漏らしてしまいました すぐに、いつもの水槽台の上(猫コタツの中)に 寝かせてあげました 体はかなり冷えていて、もう息をしているのが 精一杯のようでした すぐに仕事に向かい、8時ごろ一旦帰宅し 様子を見ると、普通の息をしているのですが かなりの衰弱状態でした すぐにかかりつけのお医者さんに電話をしました 今の状況を伝えると 「点滴を続けると回復すると思います しかし、繰り返すだけだと思う 普通、一度点滴をすると持ち直し 徐々に回復の兆しが見えるが 今の状況からすると 一時的な回復のみだったので 苦しい延命だけになってしまうかもしれないです」と そのまま電話を切りました 苦しい選択でした しかし、もう一度だけ 点滴をお願いしようと思いました コウに、私のわがままを 聞いてもらおうとしました しかし、いつも手を差し出すと威嚇をする子が 何の返答も無く体を撫でさせました 物凄くやわらかい毛でした しかし、その途中 一回だけ気力を振り絞り威嚇をしてきました いつものコウの様でうれしかったです もう苦しい思いをさせるのは やめようと決めました 触るなといわんばかりでしたので ストレスになると思い部屋を離れていました 20分ぐらい事に様子を見に行きました 別の部屋に居て、変な泣き声が聞こえて 耳を澄ましていると外からの鳥の声でした 嫌な予感がして、コウの所に行くと 息を引き取っていました 最後は見とれてやれませんでした 涙が止まりませんでした 悔しかったです 申し訳なかったです その前日が雨で、翌日も天気が悪く 旅立つ日だけ晴天でした しかも家内は仕事が早く終わって 子供2人も早く帰ってくる日でした 他の猫や家族全員に話しました その後、中之島を卒業する際に頂いた 首輪を付けました 「ありがとう。今度生まれ変わったら絶対に家にきてな。約束やで」 そう伝えました 中之島の皆様に有難うございましたと伝えて下さい 自愛なさってくださいと 又、メールさせていただきます----- コウイチこと、コウちゃんが亡くなって 五日後の5月21日 Hさんからいただいたメールです どうしても、皆さんに このメールを全文ご紹介したくて Hさんにお願いしました 彼の小さな手と繋がれた手は こんなにも大きく、温かなものでした コウちゃんは、確かに 自分の出会うべき人と出会い 最期まで、一緒に過ごしたのだということを 皆さんにも、伝えたくて… 彼は、幸せだったと思います 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 今頃、少しにぎやかになった空の上で お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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