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テーマ:「ありがとう」(53)
カテゴリ:追悼
こんばんは、シャムです もうすぐ、7月ですね けれど、まだあんまり 夏が近づいてる感じがしません 陽射しが強くなったかと思えば 肌寒い夜があったりするし 換毛期、真っ只中なのに 風邪気味の仲間たちがいたりして 何だか、変な感じです そういう、私も 少しずつ色が白くなってきたけど 今年は、まだ鼻がぐずぐずしてます でも、ホントに時間って あっという間に過ぎて行くものですね 特に、今年はそう感じます いろんなことがあったからなのかなぁ… 先月、私の大切な彼が空へ旅立ちました 彼は、とても甘えん坊で いつまで経っても 無邪気な子供みたいでした 食べることが大好きで いつも、たくさん食べていました ちょっと、天然だったから 私の気持ちにも気付かず 時々、無神経だったり 意地悪だったりもしたけれど 私は、彼が… フクちゃんが大好きです 昔の私は、とても怖がりで 人見知りの女の子でした 人に触れられることが嫌いだったんです 公園にいた頃 いつも、お世話してくれたSさんでさえ 私に触れるのが怖かったらしく だから、手術に行けなかったそうです 今の私しか知らない人が その頃の私を見たら びっくりするだろうなぁ… 思いきり、引っ掻いたり 噛み付いたりしたことは 数え切れないほどだったから… そんな私が、ここまで変われたのは 彼のお陰なんです 私と彼は、同じバラ園にいたけれど 一緒に過ごしたことがありません 誰にでも愛想が良くて 公園にやって来る人の間で 人気者だった彼 知らない人には 近寄ることもできなかった私 正反対だったから 彼に、憧れたのかもしれない 今は、そう思ったりするんですけど… でも、最初に会った時は驚いたんです だって、突然捕まえられて 知らない部屋に連れて来られたのに… 彼は、何も躊躇することなく 撫でられて喉を鳴らしてたんです 気持ちよさそうな顔で 楽しそうに、嬉しそうに ゴロゴロ、ゴロゴロって… 私は、誰かがやって来ると 天井に上がって 隠れてばかりいました でも、いつの間にか… 彼と一緒にいれば 怖くないんだ、大丈夫なんだと 思うようになっていました あのまま、公園にいたら たぶん、彼と一緒に過ごすことは なかっただろうな… そしたら、私は たぶん、変われなかった 彼が、そばにいたから 彼が大切なことを たくさん教えてくれたから… 私は、変わることができたんです 旅立った日の彼は… 見た目は、随分痩せてしまってたけど… 甘えていた姿も ご飯を食べようとした姿も 喉をゴロゴロ鳴らす音も 嬉しそうな表情も 最期まで、彼は彼らしく 何ひとつ変わりませんでした 私の大好きなフクちゃんのまま… ずっと私は、そばにいました 彼と一緒にいたかったから 最期まで、ずっと… 今日は、フクちゃんの 四十九日だったんです 本当に、早いですね… たくさんの人が 私のことを心配してるって 秘書さんたちが言ってました 皆さん、ありがとうございます 大丈夫ですから 心配しないでくださいね 私、フクちゃんを好きでいて 良かったって思ってます 彼と一緒にいられて良かったって… 旅立つ彼を見送ることができて 本当に良かったって… それにね、今も彼は 私のそばにいて ちゃんと見守っててくれるって… そう、思ってるんです フクちゃん… ずっと、ずっと大好きだよ
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 秘書たちのお当番の日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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