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テーマ:猫の幸せ(13)
カテゴリ:里親さん便り
「猫の部屋」ができた当初 私たちの暮らしていた公園には 70匹以上の仲間たちがいました その後、周辺工事に追われ 10数匹の仲間が公園内にやってきて… 保護された総数、80匹以上 現在の「猫の部屋」から考えると 気が遠くなるほどの数 その状況に加えて 秘書たちをパニックにしたもの それは、黒猫とキジ猫の多さ 日々、黒とキジが増え続ける部屋で たぶん、一生見分けはつかないだろうと 秘書たちは、頭を抱えたものでした しかし、慣れというのは 不思議なものです あんなにパニックになっていたのに 一緒に過ごしていると いつしか、わかるようになるもので… 昔、判別不可能だった写真も 今見ると、即座に見分けがつきます さて、それとは逆に 「猫の部屋」で少なかった毛色 彼らは、黒やキジに 紛れ込んでしまうこともなく 覚えるのも簡単でした 今日は、そんな仲間のお話です 彼女は、部屋にいた時 モードさんと呼ばれていました 名前の由来は その美しくも、斬新な 三色に色分けされた顔と体 どことなく、謎めいて 強気な雰囲気も漂わせていたのに 案外、気が弱く マイペースだった彼女 そして、典型的な野良猫タイプ 人には近寄られたくない 特に、知らない人は怖い 撫でられるのは嫌い 甘えるなんて出来るわけない… そんな彼女を見そめたのは Mさんご夫婦 一般的に、猫の里親希望の方は 撫でたい、甘えられたい そう思う人が圧倒的に多いのに… Mさんご夫婦は ぺったり甘える猫よりも つんつんしてたり、撫でられなかったり そんな猫のほうが猫らしいと考える方でした 「先住猫にも、モードさんにも そんな期待はしていません」 「ただ、モードさんが我が家に来て 安心して過ごしてくれたらそれでいいんです」 こうして、Mさんご夫婦の 家族となったモードさん 毎日、安心して すやすや眠れるように… そんな思いを込めて付けられた 新しい名前は、スーヤ 家族になって、すぐの頃は お部屋に籠城を決め込んだり 仲良くなろうとする先住さんを蹴散らしたり 病院に連れて行こうとすれば Mさんご夫婦が捕獲用に装着した手袋を 見事に、秒殺したり 少し経ってからは 一緒に遊ぶようになったけれど ちょっと、撫でようとすれば ぴゅーっと逃げ出して… カーテン越しになら 撫でられることがわかった時には Mさんご夫婦だけでなく 秘書たちまで、大騒ぎしたものです そんな彼女が家族になって もうすぐ三年 先日、久しぶりに Mさんからメールをいただきました おひさしぶりです。 とても長い間ご無沙汰していました。 どうもすみません。 実を申しますと 我が家に第一子が生まれまして てんやわんやの一年を過ごしていた次第です。 スーヤはとっても元気で びっくりするぐらい甘える子になりました。 1日1度ブラッシングもします (さわれるんですよ。自ら近寄ってきます。) スーヤの部屋に行くと すかさず、すりすり、ごろごろ… しまいには、おなか見せてゴロンです。 猛アピールの日々を送っています。 もう奥歯は抜いてしまいましたが 食欲もきちんとあります。 カリカリと猫缶両方ないと しぶしぶ食べる感じが 家猫だなーとおもいます。 今年も暑そうなので これからも体調に気を付けながら 付き合っていきます。 中之島の仲間たちもお体に気を付けて。 (写真ぶれていてごめんなさい。 ガンガン寄ってくるんです ホントw) 期待はしない、見返りは求めない 最初から、そう言っておられた Mさんご夫婦 そのぶん、彼女が劇的に変わった喜びは たぶん、計り知れないほど 大きかったでしょう どんなに時間がかかっても 本物の愛情は、心に響く 変わらない思いは いつか、必ず伝わる… あらためて、そう感じました 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp Mさん、第一子ご誕生おめでとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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