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テーマ:猫の気持ち(26)
カテゴリ:日常生活
現在「猫の部屋」小ドミトリーには 1匹の新入りさんがいます 彼女の名前は、あんり 二才くらいの、まだ若い女の子 もう1匹の新入りさん 同じくらいの年齢であるひめが 大ドミトリーにいるのに なぜ、あんりが 茶白たちのエリアにいるかというと… 年齢層の高い大ドミトリーに 彼女は、ちょっと元気過ぎる 最初は、ヤンチャな茶白たちとなら 仲良くなれるかもと 少し期待したのだけれど… さすがの茶白たちも あんりには、少々押され気味 その上、彼女は 同じ種族の仲間たちより 人間が好きなのです 捕獲して、手術を行い 「猫の部屋」に戻った直後から 自己主張を始めた、あんり お腹が減った、遊びたい 構ってほしい、撫でてほしい そばに誰かがいると 何とか注目を集めようと 催促する彼女 まるで子猫のように 真正面から気持ちをぶつける彼女は すぐに馴染みました ただし、人にだけ… 保護された直後の猫には 新しい環境を受け入れるまで 時間が必要だといわれます 特に、大人になった野良猫たちは いろんな経験を積みながら 外で暮らしているから… 怖がったり、怒ったり 箱の中に隠れてしまったり まわりを観察して 安全だと納得するまでは なかなか落ちつかないもの けれど、あんりに そんな警戒心が見えたのは ほんの少しの間だけ 怖がりで、まだ散歩するにも おっかなびっくりのひめとは対照的に あんりは、すっかり落ちついた表情 とても嬉しいことだけど… お転婆で負けん気が強く 元気すぎるあんり けれど、たったそれだけを頼りに 外での暮らしを乗り越えてきたのだとしたら… 今、こんなに健康で 無邪気なまま過ごせているのは ただ、運が良かっただけなのかもしれません あんりがいたのは 公園から少し離れた場所 近くには、大きな通りがあって 車も多い場所 昔は、通りを渡ろうとした野良猫が よく交通事故に遭っていたと聞きました 目立つ毛並みだったからか あの場所で、彼女を見かけた人は 何人もいたけれど… 「とても可愛かった」 「元気な子で甘えてた」 あの場所にいた時の 彼女の話を聞いていたら 何だか、ちょっと悲しくなりました いつ頃からいたのか 毎日、彼女は どんなふうに過ごしてたのか あんりのことを 覚えている人はいたのに そこまでのことを気にかけた人はいなかったから… 危険をおかしてまで 通りを横断したのには 何かの理由があるはずなのに… たぶん、これ以上 彼女の過去はわからないのでしょう ただ… 今、ここにいるあんりが 真正面からぶつけてくる気持ち その、もっと奥にあるもの 今の彼女が望んでいると 感じられるものは… 背中を撫でてくれる手 呼びかけに応じてくれる声 いつでもそばにいて 彼女のすべてを抱きしめてくれる 優しい誰かの隣 あんりの過去はわからなくても ここから、彼女と一緒に… 彼女が望む未来を 一緒に探していこうと思います 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 静かだった「猫の部屋」に お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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