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テーマ:雨の日の出来事(4)
カテゴリ:日常生活
先週土曜日 久しぶりに「猫の部屋」では ボランティアスタイルが行われました 朝から、蒸し暑い中 参加してくださった皆さんのお陰で あっという間に、作業は終了 その後、いつも通り 仲間たちは、いっぱい遊んでもらい 秘書たちは、ちょっぴり真面目にお話などをして 楽しく過ごすことができたのですが… 「あれ、雨だよね」 「あ、ホントだ…」 ふり返りの時間が終わる頃 少し降り出した雨 参加者の皆さんと お昼を食べていた間には 一旦やんで、晴れ間も見えていました しかし… 秘書たちが「猫の部屋」に戻った直後 ものすごい轟音が響き渡り 空は、一瞬で真っ暗に… 「うわぁ、なにこれ」 「カミナリだ…」 すごい勢いで落ちてきた雨は 何本ものホースから 水を浴びせられているかのよう 天井や壁を叩きつける雨音 地響きのようなカミナリの音 耳を塞ぎたくなるほどの大きな音 まるで「猫の部屋」全体が 大きな滝に打たれているような状況に 唖然とする秘書たち 窓を開けていなくても 時々、真っ暗な空に 長く走っていく閃光が見えました いつもの雨なら 少し待っていれば 弱まる気配も見えてくるのに… ここ最近の雨は 少し異常ともいえるほどの降り方 あの日も同じで 勢いが弱まる気配はなく カミナリの音は、どんどん大きくなって 雨の勢いも、どんどん激しくなって… 「あ、揺れてる…」 「うん、結構ヤバい状況かな…」 雨と風とカミナリで 明らかに部屋全体が揺れていました 仲間たちにとっては ちょうど、お昼寝時間の大雨 心配した秘書たちが 1匹ずつの様子を見てまわったところ… ほとんどの仲間たちは 気にしていない様子に見えました けれど、いつもなら 目が覚めるたびに、水を飲んだり 寝る場所を変えたりする仲間が 全然、動こうとはしない 秘書たちが床に座ると すぐに近寄ってくる仲間が 棚から降りてもこない みんな、うとうとしながらも 耳を立てていたり、薄目を開けていたり… 仲間たちは、眠る時 いつも自分が落ち着く場所や 安全だと思う場所で眠っています だから、そのまま 動かず慌てず、騒ぎが静まるのを 待とうと思ったのかもしれません 「あれ、アンタは箱から出てきたの」 「で、ここに来たのか…」 ひとりで眠っていたロマンは 大きなカミナリの音が聞こえたとたん 耳を下げながら、ちびたちゃんの隣まで 走って行きました 突然、ぺたっとくっつかれて 少し驚いていたけれど じっとしている、ちびたちゃん ぎゅうぎゅうとロマンに押されて 棚から落ちそうなお尻と 少し迷惑そうな表情 「じゃあ、ロマンは任せたよ」 「うん、頼んだ」 そんなちびたちゃんに 秘書たちが、いつものように声をかけると… 迷惑そうな顔をしながら いつものように、ちびたちゃんも きゅっと、まばたきをしました 「ああ、怖いんだ…」 「さっきから、ずっとそこ…」 棚の下にもぐり込んだのは、シャムちゃん 壁に挟まれた狭い空間に 手も足も、尻尾も丸め 小さくなっていました 背中を撫でると 手のひらに伝わったのは 小刻みな震え… 「大丈夫だよ、大丈夫…」 「ここにいるからね…」 棚の下をのぞきこむように 秘書たちも横になって 声をかけながら、何度も撫でていると シャムちゃんも、やっぱり きゅっと、まばたきをしました そして、かすかに聞こえてきた 小さなゴロゴロ… 「ふふ、このゴロゴロは可愛い」 「うん、ちゃんとシャムちゃんも返事してる…」 シャムちゃんを撫でながら ごろんと仰向けになると… 棚の上やネットの向こう側から 心配そうに、こちらを見ている いくつもの顔 「みんなも大丈夫だよ…」 「もうすぐ、雨やむからね…」 そう声をかけると 仲間たちのこわばった顔が 少しだけ、ゆるんだように見えたと 秘書たちは言いました 結局、あの日 大阪に降った雨は 夕方まで勢いを増したままでした 後からニュースで知ったのですが 各地で、落雷や土砂崩れ 道路水没などの被害が出たそうです 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp ここ最近、各地で頻繁に集中豪雨が起きています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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