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テーマ:ねこといっしょ(8891)
カテゴリ:日常生活
私たち猫は、内緒話というものに敏感です 結構、聞いてるんです 居眠りしてるふりとかしながら 人には気づかれないように… もちろん、自分たちに関係ない話だと 興味は持たないけれど… たとえば、美味しい食べ物があるのに 隠そうとしてる時とか 私たちだけにお留守番させて 楽しいところに行こうとしてる時とか その中でも、いちばん敏感に察知するのは 私たちにとって嫌なこと 何か良からぬ計画を企てている時 「…うん、あれだね」 「だいたい、直前になると姿を消すもんね」 そう、言わずと知れた病院 どんなに人が、こっそり話をしていても ちゃーんと知ってるんです 実は、先週土曜日 秘書たちは、お当番のKさんと一緒に とある仲間を病院へ連れていく 計画を立てていました それは、ボス猫くーちゃん 相変わらず、ものすごく元気だし 食欲も旺盛だけど… くーちゃんは、寒くなると すぐに鼻と喉を痛めてしまうのです ズーピーと苦しそうな呼吸になるため 寒い時期、やはり注意が必要 それと、もうひとつ くーちゃんのお腹の真ん中には 丸いボタンのようなでっぱりがあります そう、それは臍ヘルニア 腹壁に開いた小さな穴から 中の臓器が少し出ているため 手で触れると感じる、でっぱり 一般的には「でべそ」と呼ばれるものです 「猫の部屋」にやって来て すぐに、そのでっぱりに気付きました しかし、最初は それが何だかわからなかったため 全員、顔面蒼白 泣きそうになりながら とにかく大慌てで病院へ運んだけれど… 先生の診断、特に問題なし ただ、もしも患部が硬くなって ぎゅっと押してみても凹まなくなったら すぐに手術が必要だから 連れてきなさいと言われました あの時、猫にも臍ヘルニアがあることを 初めて知った秘書たち その後、お当番の日には 毎回、必ずくーちゃんを転がして お腹のボタンを押しながら 硬さや凹み具合をチェックします 「はい、今日もOKです」 「あのね、遊んでるわけじゃないんだよ」 もう何年も仰向けに転がされ お腹を撫でたり、押されたりしているのに… 構ってもらえるのが嬉しいのか 毎回、ごろごろ転がって もっと撫でろ、もっと押してみろと 何か勘違いしている天下のボス猫 そんな風邪とヘルニアと 近頃、くーちゃんにしては珍しく 何度か吐いてしまったこともあり… この際、全部まとめて 久しぶりの健康診断に連れていこうと 秘書たちは企んでいたのですが… 当日の朝、大雨 「病院の予約の頃にはもっと降るらしい」 「今日、結構寒いし、車まで運ぶのも大変だよね」 そんなことをこっそり話していると いつもの如く、張り切って 近づいてくるくーちゃん 「いでででで…」 「くー、むち打ちになる…」 いつものように体当たりしてきたり 背中に飛びついてきたり おまけに、鼻に噛みついてきたり 毎回、かなり激しい甘え方に 秘書たちは振り回されるのだけれど… この日のくーちゃん、どことなく様子がおかしい 散々、甘えたかと思ったら 次は、部屋中を走り回り 棚から棚を飛び回り、駆け回り そのポイント、ポイントで 甘えに寄ってきて、床に転がりまくる その繰り返し 甘えてくるのは、いつも通り しかし、何だかどこかが違う まるで秘書たちに 何かを見せつけているかのような… 「なんか、あれ、意識してやってる」 「うん、わざとらしく元気さアピールしてる気がする」 子供のような顔をして 甘えまくるくーちゃんだけど その顔に、やっぱり違和感を感じる秘書たち くーちゃんの様子を訝しみながら ふと気づいたこと --- ほーら、こんなに元気だぞ いつも絶好調だぞ、食欲だってあるぞ お代わりもペロリだぞ 元気なんだぞー --- 「もしや、コイツ…」 「…今日、病院行く話を聞いてたとか」 この時、知らん顔するくーちゃんが どことなく、なんとなく… 不敵な笑みを浮かべたように見えたのは 秘書たちの気のせいでしょうか その後、天気予想は的中 病院の予約時間が近づいた頃には 外に出るのも、躊躇するほどの大雨 その上、気温はぐんと低下 そのため、送迎担当Kさんと相談し くーちゃんの健康診断は また別の機会にすることになったのです 「あの、本日の病院、回避されましたけど…」 「もしや、アンタ、雨も意図的に降らせたり出来るの」 秘書たちの言葉に もう、くーちゃんは反応することもなく 丸くなってしまいました けれど、その時 チラリと向けた顔は やはり、どことなくしたり顔だったような… 「うーん、何か、してやられた感がある」 「よし、今度は絶対バレないように計画してやる」 さてさて、秘書たちは くーちゃんはじめ、私たち猫に勝てるでしょうか ふふっ、乞うご期待 第2回「公園ねこについて考えるセミナー」 12月1日(土)14:00~16:00 大阪市中央区島之内 大阪市立中央会館ホールにて開催されます 今年は、精力的に猫問題と取り組まれる3都市から 行政担当職員の方と市民ボランティアの方を ペアでお迎えします 詳しくは「大阪市」HPをご覧ください 「猫の部屋」をきっかけとして誕生した 「公園ねこサポーター制度」も 実施から二年目に入りました ここからは、今までの効果と 見えてきた問題点を踏まえて よりよいカタチに変えていく時期です 今回のセミナーは 各自治体が行う市民協働での活動について 行政側から、ボランティア側から 生の声を聞くことができる良い機会 今後の大阪市の取り組みに プラスになる話も多いと思います 是非、ご参加いただき みんなで一緒に考えていきましょう 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
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