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テーマ:猫の気持ち(26)
カテゴリ:里親さん決定!
こんばんは、シャムです えーっと… 秘書さんたちのせいで 前回の日記から、少し日があいちゃいました 皆さん、ごめんなさい もう12月なんですね 私が暮らす大阪では もうすぐ、光のルネサンスが始まります クリスマスには、たくさんの人が訪れるんです 私は、彼と出会ってから 4回一緒にクリスマスを過ごしました 去年のクリスマスイブは プレゼントにおやつをもらったんです けど、食いしん坊な彼は 私の分まで食べてしまって そのまま、私にもたれてお昼寝 いつまで経っても天然で 乙女心がわかってないヤツだと 秘書さんたちは呆れてたけど… 私は、彼とくっついていられるだけで 嬉しかったんです ずっと、ずっと そんな時間が続くと思ってました けれど… 怖がりで警戒心が強くて 人が信じられなかった私を ここまで変えてくれた大好きな彼… フクちゃんは、天国へ旅立ってしまいました 私たちが暮らす「猫の部屋」は 今までに、何度も TVや新聞、雑誌で紹介されました 彼は「猫の部屋」の親善大使と呼ばれたほど 人懐っこくて、甘えん坊 初めて会う人でも大歓迎で迎える猫でした 私は、まだ多少の緊張もあったし 知らない人の前にいくと ちょっと、ぎこちなかったけれど… いつのまにか彼につられて 普通に過ごせるようになりました 公園にいた頃の私なら 知らない人の前で寛いだり 眠ったりすることはできなかったから 自分でも、すごい進歩だと驚いたものです そんな私と彼の姿を撮った映像が いくつかTVのニュースで流れました そして、その翌日には 毎回、秘書さんたちのもとへ たくさんの問い合わせが届きました まだ「猫の部屋」存続が 正式に決まっていなかった頃のことです ニュースで初めて知ったからと 連絡をくださった人たちは とても多かったんです すでに、何匹も先住さんたちがいるけれど 無理してでも引き受けたいと 言ってくださった人 ご家族は、あまり賛成ではないけれど 必ず自分が責任を持って説得するからと 言ってくださった人 私や仲間たちを心配して 連絡くださった人たちの優しさが とても嬉しかったと秘書さんたちは言ってました 毎回、私への問い合わせが いちばん多かったそうですが… その中には、こんな内容も かなりあったそうです --- ニュースで映ってたシャム猫がほしい 最近、あまりシャム猫は売っていないから --- 私や仲間たちの里親さん募集を開始する時 司令塔Aさんは、秘書さんたちに こんなことを言ったそうです --- もし、どんな小さなことであっても 何かがひっかかったり、納得できなかったりするなら それは断ったほうがいいんだと思う --- だからなのか、秘書さんたちは いつも、私たちを撫でながら こう言ってました 「フクとシャムは、ずっと一緒だよ…」 「大丈夫だよ、だから安心してて…」 最初から決めてたんだよ、って… たとえ、1匹ずつでも 里親さんを探すのが難しいといわれる大人猫 それを2匹一緒に送りだすとなると かなりハードルは高くなるでしょう けれど、どう考えても 私と彼にとって、自分たちにとって そうすることが、いちばん納得できる カタチだと思ったそうです 私と彼は、同じバラ園で暮らしていたけれど 出会ったのは「猫の部屋」です 私は、彼のお陰で こんなに変わることができたし 彼は、甘えん坊で人馴れはしていたけれど 実は、とても寂しがり屋でした 大人になってから出会い お互い、大きな影響を受けた相手 秘書さんたちは、ずっと それを見てきたからこそ 絶対に離せない、離してはいけないと 思ったんだそうです 「アンタたちが何を望んでるかは、本当はわかんないけどね…」 「でも、やっぱり自分が納得したいから…」 単なる私たちのわがままだったらごめんね、って いつも笑ってたけど… 確かに、私や仲間たちは 直接、自分の思いを言葉にして 人に伝えることはできません けれど、そばにいて ちゃんと見ていてくれる人には わかることって多いと思うんです いろんな意見はあるだろうし 何を優先して、何を大切にするかは そばにいる人次第になってしまうけれど… Aさんも秘書さんたちも いつも、いちばんに考えてくれたのは 私や仲間たちの気持ちだったと思います 秘書さんたちは 問い合わせいただいた人たち 一人ひとりにお返事をしました 里親になるのが無理な状況だったのに 心配して、連絡してくださった人たちには… 万が一、今の状況が変わっても 保護を決めた時から、最後まで 猫たちの命には責任を持つ覚悟だと伝えると 皆さん、安心してくださったそうです その後も支援物資をいただいたり 「猫の部屋」の存続を希望する意見を 大阪市へ送ってくださったり… 私や仲間たちを応援してくれる人たちが また、たくさん増えたんです そして、シャム猫のミックスだからと 私に申し込みをされた人には… まずは、私がどんな性格なのかを ブログを読んで知ってもらいたいこと そして、なぜ自分たちが 彼と一緒に送りだしたいと考えているのかを 理解してもらいたいこと それでも、まだ気持ちが変わらなければ ご連絡くださいと伝えたそうです けれど、残念ながら その後、連絡をくださった方は おられませんでした 「猫の部屋」の存続が決まり 去年春、私や仲間たちのような 公園で暮らす猫を支える制度が始まって 少し経った頃から… 彼は、ちょこちょこと 体調を崩すようになりました でも、モデルちゃんと一緒に病院へ通いながら ずっと元気にしていたんです ただ、今年に入って バレンタインの頃には 少し食欲も落ちて、少し体重も減って… 病院へ通う日だけが 少しずつ増えていきました それでも、私は信じてたんです 今年のクリスマスも 私の隣には、あの甘えん坊な姿があって 私の分までご飯やおやつを食べて 一緒にお昼寝できるって… けれど… 5月11日、私は ずっと一緒にいた大好き彼を看取りました 彼は、とても穏やかな顔で眠っていました 私や仲間たちと一緒にいて 「猫の部屋」にいて… たぶん、安心していたと思います 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
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