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テーマ:猫の気持ち(26)
カテゴリ:里親さん決定!
こんばんは、シャムです 前々回と前回のお話から かなり時間が空いてしまいました …もう それもこれも 秘書さんたちのせいです 待っててくださった皆さん 本当にごめんなさい けど、「猫の部屋」にいると 全然わからなかったんですけど… 人って、12月になると忙しくなるんですね 司令塔Aさんや秘書さんたちも お当番さんたちも 私や仲間たちといる時は 12月でも、みんなのんびりしてたから 気づきませんでした --- どんな時でも、猫は いっぱいご飯食べて、いっぱい寝て 元気に、遊んでたらいいんだぞ それが人間にとっても、いちばんなんだぞ --- 前に、くーちゃんが そんなことを言ってました だから、もちろん私は 今年の12月も、いっぱい寝て いっぱい食べて、いっぱい遊んで 元気にしています ただ、去年までと違うところが… たぶん、もう皆さんもおわかりだと思います そう… 私は、4年10ヶ月を過ごした 「猫の部屋」を卒業したんです 私が「猫の部屋」で大好きな彼… フクちゃんと出会って、少したった頃 部屋には、たくさんの仲間たちがいて 外には、まだ捕まっていない 仲間たちもいました 捕獲、手術、日々のお世話… Aさんも秘書さんたちも 毎日、それの繰りかえしで いつも大慌てで動き回ってました あの頃は、まだ「猫の部屋」のことも あんまり知られてなかったけど… ブログへのコメントやメールが増えて 全国の優しい人たちから 私や仲間たちのご飯などが 少しずつ届きはじめていました その中に、毎回 すごくたくさんの支援物資を 送ってくださる人たちがいました 毎月、何度も何度も届く 大量のご飯や日用品 送り主のご家族から届いたメールには 「私たちは中之島の後方支援部隊です」と 書かれていました そのメールを読んだ秘書さんたちは とても驚いたそうです そして、同時に 涙が出るほど嬉しかったそうです 確かに、始まったばかりの「猫の部屋」には まだ、いろんなものが足りませんでした そして、仲間たちは 毎日、どんどん増えていたから… ご飯も、トイレの砂も 今とは比べものにならないほど必要でした だから、もちろん そのご家族からの支援物資には すごく助けられたんです けれど、秘書さんたちが 涙が出るほど嬉しかったのには もうひとつ理由がありました 当時の「猫の部屋」は 正式に認められたものではなかったし これからどうなるかもわからない時… 私や仲間たちの前では あんなに元気だった秘書さんたちも たぶん、焦りとか不安とか いろんな思いを抱えてたんでしょう そんな時に言われた 後方支援部隊という言葉 まるで、力強い応援団ができたみたいで すごく勇気づけられたそうです そして、自分たちが進むべき方向は 間違っていない このまま進めばいいんだと言われたようで とても安心したんだそうです それが「猫の部屋」の後方支援部隊 プーマさん一家との出会いでした プーマさんは、私たちと同じ猫です キリッとした目が印象的な 当時、17才の素敵なお姉さん そして、お姉さんの家族である パパさんとママさん とってもダンディで よくイタリア人と間違えられるパパさん けれど、話すとコテコテの大阪弁 私や仲間たちに話かける時の とろけそうな笑顔と甘い言葉に いつも秘書さんたちは大笑い きれいでカッコ良くて ダンスで鍛えたスタイル抜群のママさん けれど、なぜかいつも 不思議な出来事に遭遇しては その都度、まるでよくできたネタのように話すから やっぱり秘書さんたちは大笑い そんなパパさんとママさんだったから いつの間にか、Aさんや秘書さんたちだけでなく お当番さんたちや、公園事務所のおじさん みんなと仲良しになりました パパさんとママさんに出会って4年 今年3月25日、プーマお姉さんは 22才のお誕生日を前に 天国へ召されました たぶん、あの時のことは パパさんとママさんにとって 今も思い出すだけでつらいはずです それから、ひと月後 4月28日、モデルちゃんが 「猫の部屋」で亡くなりました 毎週土曜日、モデルちゃんと彼の通院で 出かける秘書さんたちの代わりに ママさんは、いつも私や仲間たちと一緒に お留守番してくれていました あの日、モデルちゃんの容態が変わった直後に ちょうどやって来たママさん 実は、秘書さんたちと一緒に ママさんは、モデルちゃんの最期を 看取ってくれたんです お姉さんを送った直後のママさんを また、こんなつらい場面に立ち会わせてしまった… 秘書さんたちは、そう言ってました けれど、ママさんは きっと、いろんなことを思い出して つらかったはずなのに… すでに、かなり弱っていた彼と 不安がる私を落ち着かせるように 涙をいっぱい溜めた目で 私たちを見つめながら、ずっと撫でていてくれました そして… そのすぐ後、私の大好きな彼も お姉さんとモデルちゃんを追いかけるように 天国へ旅立ちました 彼が亡くなる前夜もママさんは お当番さんたちや秘書さんたちと一緒に 夜中まで「猫の部屋」にいました 動けなくなってからも甘える彼に 声をかけて、優しい手で撫でて… 彼のそばに座る私を撫でて… もうすぐ日付も変わろうとする頃 パパさんから、今から行くという連絡があったけど ママさんは、もう遅いから お家にいるようにと言って電話を切りました 随分、後になってから ママさんは、その時のことを こんなふうに言ってたそうです --- あの人は、ああいうことには弱いから --- 心優しいパパさんを思いやるママさん とても素敵な二人だな…って 私は、思いました 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
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