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テーマ:猫のいる生活(139045)
カテゴリ:日常生活
12月も半ばを過ぎました 何だか今年は いろんなことがあったからか いつもよりはやく時間が過ぎたように思います 「あ、Hさんから写真が来たよ」 「おー、相変わらずヤンチャしてるの」 今年春、新しく 「猫の部屋」の仲間に加わった あんりとひめ 「猫の部屋」にきた経緯を考えると 今も複雑な気持ちになるけれど… 彼女たちが変化していく姿を見て あの時、決断したことを 秘書たちは、良かったと思っています 猫が大の苦手 人にしか馴れていなかったあんり この秋、彼女は 元「猫の部屋」お当番、Hさんに迎えられ 現在は、東京で暮らしています お家猫になって、しばらくは お転婆ぶりを発揮して、ヤンチャし放題 勝手に冷蔵庫を開けたり クローゼットの中にもぐり込んだり お風呂場に忍び込んだり 果ては、3万円の観葉植物を枯らしたり… 予想通り、Hさんを振り回していました しかし、そんな彼女を見て いつも穏やかなトーンで笑っていたHさん とにかく微笑ましい ふたりの生活 「おお、最近は悪さも減ったらしいよ」 「うーん、ヤツも成長したか」 里帰りした時は Hさんの実家の皆さんにも かなり可愛がられたらしく… 誇らしげな顔になっていたであろう 彼女を想像すると とても嬉しくなってきます 「で、もう片割れがこちら…」 「うん、こっちもホントに馴染んだね」 人が大の苦手 猫となら上手く付き合える、ひめ まさに、あんりとは正反対 ケージ生活を卒業し 最初は、かなり怖々でした けれど、他の仲間たちと過ごすようになり 強ばっていた表情は どんどん穏やかで、明るいものに ただ、やっぱり人は まだ少し怖い… だから、甘えたりすることは できないけれど… ご飯の時、おやつの時 ちょっと張り切って、近寄ってみたり 催促して、鳴いてみたり おもちゃを持っていくと 仲間たちと一緒に 並んで順番を待っていたり… 「ふふっ、なかなか可愛いことするね」 「普通に混ざってるから、案外こっちが驚くけど…」 自分が話題になっていると やっぱり、まだ緊張して固まってるのがわかる そのぎこちなさと どぎまぎしている様子 秘書たちは、可笑しくて仕方ないようです そんな、ひめが唯一 積極的かつ、大胆になる相手 「最初から、ひめはわかりやすかったけど…」 「なーんで、この長いのがいいの」 ボス猫くーちゃんの弟子 時期ボス候補の筆頭格だけど 人見知りのあかんたれ いまいち、器の大きな猫になりきれないリリー しかし、どうやらひめには そんなリリーが光り輝いて見えるようで… 今までのどぎまぎした子はどこいったんだと 驚くほどの豹変ぶり まずは、ダッシュで体当たり 次に、ゴンゴンと頭突き そして、ぴたっとくっついて並走 リリーがいるところになら どこにでも飛んで行くのです そんな時、ひめの視界には 一切、他のものは入らないのか… 「あ…、今、寝てるゆうちゃん、飛び越えたね」 「ヒロコは、ぶつかられてましたけど…」 もう、そんなことにも慣れたのか 他の仲間たちは、特に怒ることなく 猪突猛進のひめと 焦るリリーを横目に知らん顔 ちょっと申し訳ないけれど… 無駄に長い手足をバタバタ動かし 小走りするリリーの姿 いつも、かなり笑えます あまりに、しつこく ひめが追いすがってくると さすがのリリーも、少しイラッとするようで 怒ってみたりもします けれど、そんな姿を 秘書たちやお当番さんたちに見つかると さあ、大変 「あー、リリーがひめを叩いたっ」 「アンタ、女の子の顔を、そんなでっかい手で…」 いつも、怒られるのはリリー だからなのか、最近では 彼も、少し諦めた様子 隣に、ひめがもぐり込んで来ても 慌てて逃げなくなりました たぶん、それは 彼女にとって至福の時間 そして、何を思ってか リリーが優しく 毛づくろいなどをしようものなら… ひめは、これ以上ないほどの とろけそうな表情を見せるのです 「そんなに影響力あるのアレに」 「まあ、ひめが嬉しいなら、よしとしよう」 今、秘書たちが企んでいるのは 人と触れあっている仲間たちの姿を ひめに見せていくこと 人の手は、怖いものばかりじゃないことを どうしても、教えておきたいから… 「やっぱり至近距離で見せるのがいいよね」 「うん、それでノアも大丈夫になったし」 もちろん、ここでもターゲットになるのは 誰かさんの大きな手足 文句は言うし、嫌そうな顔もするけれど 案外、撫でられることに 抵抗がなくなっているリリー その姿を見ていたら きっと、ひめも安心するはず… 内緒の作戦は すでに、続行中なのです こうして、ひめに 追いかけられるだけでなく 時々、秘書たちにまで追いかけられていることを 彼は、怪訝に思っているかもしれません けれど、そんな日々が しばらく続こうとは たぶん、まだ気づいていないはず… 「ひめ、ちゃーんと見とくんだよ」 「隣にもぐり込むのも、いちばんのチャンスは寝てる時だよ」 迷惑そうな顔をするリリーの手を 笑顔で撫でる秘書たち 隣に座り、驚いた顔をしながら 大きな手の上、滑るように動く指先を 食い入るように見つめている彼女 たぶん、これからもひめは 自分から甘えたりできないかもしれない… けれど、いつか… 秘書たちが伝えたいことは 彼女の心に届くと思うのです 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
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