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テーマ:猫のいる生活(139065)
カテゴリ:日常生活
ホントは優しくて、友達思い 面倒見だって悪くない シャープな顔立ちに スラッとした体型 くるくるしたうずまき模様も美しい 人からは、男前だと 言われたりもするけれど… 「何か、アンタは下手くそというか…」 「うまくいかないね」 「猫の部屋」にやって来た頃は 幼さが残っていたつばさも 今では、すっかり大人っぽくなりました けれど、彼には 思いと行動が噛み合わず 空回りしてしまう時があるのです 相変わらず、撫でられそうになると 飛び上がって逃げていくし たまに、シャーと怒ったりもするけど… おもちゃを見せると 遊ぼうって飛んできたり おやつが欲しいって可愛い声でないたり 「今の状態が精一杯の歩み寄りだよね…」 「うん、よく頑張ったね…」 つばさだけでなく まったく人馴れしていなかった仲間たちにとって 人が警戒対象でなくなったことは かなりの進歩 人との関わり方を知らなかった彼も 猫同士のつきあいには 多少の自信があったのでしょう 「猫の部屋」の仲間たちは ちゃんと、自分を受け入れてくれたし 仲の良い友だちだってできた 誰とでもうまくつき合ってきた、つばさ それまでは、誰かと打ち解けること 友だちになることを 難しいとは思っていなかったはず だから、新しい仲間たちが来た時 彼は驚いたでしょう たとえば、猫同士の関係よりも 人との関係のほうが深かったはずのルナ たとえば、たくさんの仲間たちと 一緒に暮らした経験がなかったはずのひめ どちらも、新しい環境に戸惑い 新しい仲間たちに戸惑っていた頃 最初に近寄って行ったのは、つばさでした もちろん、彼は純粋に ふたりと仲良くなりたくて それまでと同じように行動したのだけど… まだ、そこまで 余裕がなかった彼女たち すぐに心をひらくことなどできません 何度も遊ぼうと誘ったり 世話を焼きにいってみたりするけれど その都度、拒まれてしまう 挙げ句の果てには ひどく怒られてしまったから たぶん、今まで そんな苦労をしなかった彼は どうしていいのかわからなくなって… 思わず、自分の苛立ちを 彼女たちにぶつけてしまったようです だから、彼の思いは いまだ届かず… 「それってね、人でも猫でも同じなんだよ…」 「うん、いくら優しさからでも押し付けちゃいけない…」 どんなに自分の気持ちが募っても それを汲み取ってくれるかは すべて、相手次第 そして、そこから先 あと一歩を踏み出して、心をひらいてくれるかも やっぱり、相手次第だから… 苛立ったって仕方がない 自分だけが、どんなに焦っても 何も変わらないのです 「ほら、私たちと同じでしょ」 「無理いわれても、つばさも踏み出せないでしょ」 一方的に、自分の気持ちだけを 押し付けていたって 誰かと仲良くはなれない 相手の気持ちを理解して あるがままの相手を受け入れられたら きっと、何かが変わるはず 本当は、意識せずとも 自然に友だちになっていたりするから… 歩み寄って、関わり合って 同じ時間を共有しながら 少しずつ、少しずつ… 「きっと、そのうち、つばさにならわかるよ…」 「うん、仲間たちの気持ちも、私たちの気持ちもね」 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp たとえば、かなり広い場所で生まれ育ち 親きょうだい以外の仲間たちとも暮らした経験のある子は 新しい仲間たちを受け入れたり 相手に受け入れられたりすることが上手です。 けれど、小さな範囲の中で 限られた仲間たちとだけ暮らしていた子は つばさのように、うまく相手を受け入れられず 戸惑ってしまうことも多いです。 だから、秘書たちは いつも、つばさに話しかけています。 「ほら、まわりをみてごらん…」 「お手本になる子は、たくさんいるから…」 いつかは、彼自身も あと一歩が踏み出せることを祈りつつ… 猫 ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中ポチッと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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