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テーマ:猫のいる生活(139065)
カテゴリ:日常生活
お当番の夜 片付けを終えた秘書たちが 静かな「猫の部屋」で ほっこり、一息つく頃 突如として騒がしくなる仲間たち それが茶白きょうだい 時刻は、もうすぐ午後9時というところ たぶん、ヤツらが いちばん活動的になる時間帯 「今日は、ねーちゃんが追いかける役か…」 「アンタ、その尻尾なに」 追いかける役と逃げる役 日替わりになる、鬼ごっこ これでもかというほど尻尾を太くしながら 右へ左へ、上へ下へ 大騒ぎで走り回る男子3匹 そんな騒がしいヤツらを見ながら 迷惑そうな様子のチャオ 同じ茶白きょうだいだけど もの静かで大人しい彼女 そんな遊びの輪には入ろうとしません 「あのバカ騒ぎには入りたくないよね」 「女の子だもんね」 確かに、大人しい彼女には 不向きな遊び 終了後、鼻の頭やらおでこやらに 引っかき傷ができる役も 日替わりになるのだから… まさに、言葉通りのバカ騒ぎ ただ、3匹だけで騒ぐのであれば 多少の騒音も我慢するけど… チャオにとって ものすごく迷惑な話がひとつ あろうことか、調子に乗ったヤツらが 鬼ごっこ不参加の彼女にまで 戦いを挑んでくることがあるのです 太くした尻尾を振り立てながら じりじりと近づき 狙いを定めて、一気に突進 箱の中から、一目散に逃げだすチャオ 「こらーっ、ダイ、なんで追いかけるかっ」 「アンタたち、いい加減にしなさいっ」 もちろん、男子3匹にしてみれば 本気の攻撃ではありません 秘書たちが怒鳴ると 調子に乗ったヤツらも止めるけど… たとえ、遊びの延長だとしても 案外しつこい、鬱陶しい そんな鬼ごっこになど 参加したくもないチャオには 楽しくもなんともないわけです それに、突然追いかけられたら びっくりもするし、怖くもなるし… おまけに、エスカレートしすぎたヤツらから 鼻の頭やおでこにパンチを喰らうなんて 嫌に決まってるわけで… 「最近、昼間も騒ぐからね」 「ホントに、ろくなことしないんだから」 とにかく、チャオには 甚だ迷惑な話ばかり かなりの怖がりで なかなか警戒心が解けないチャオ 熟睡する姿、一人遊びをする姿 そんなリラックスした姿を見せるようになるまで かなり時間がかかりました けれど、いつもと違うことが起こったり 自分のペースと距離感を壊されそうになるとダメ 今でも苦手なものがたくさんあります 「しかし、そのペースと距離感を見事に壊すのが…」 「自分のきょうだいたちとはね…」 とにかく、日常的に続く鬼ごっこに ここ最近、ペースも距離感もぶっ壊されて 何だか、ちょっとついてない どうやら、そんな時は ついてないことが重なるようで… ある夜のことでした 時刻は、午後9時半をまわったところ 昼間、騒ぎすぎたのか 窓際のベッドで熟睡中の男子3匹 チャオも、お気に入りの箱に入り 寛いでいました 定刻も大幅に過ぎているというのに 珍しく、鬼ごっこは行われず 静かな茶白エリア しかし… ドタッ、ドドドドドッ 「うわぁ、チャオ、何があったっ」 それは、物音に気づいた第二秘書が 彼女を見て上げた声 作業場にいた第一秘書も驚いて 急いで、部屋に入ってみたら… 「そ、それ、どうしたのっ」 「は、鼻血出てる…」 壁際の棚には、鼻を赤くしたチャオ かなり離れたベッドには 寝ぼけ眼のまま、固まる男子3匹 もちろん、今回ばかりは ヤツらも騒ぎを起こしていないわけで… 「アンタ、もしかして…」 「棚に上がろうとして鼻ぶつけた」 顔をのぞき込もうとする秘書たちに シャーシャーと怒りながら チャオは、そそくさとキャットウォークの上へ 何だか、少しバツが悪そうな表情で… その後、彼女の様子を しばらく観察していた秘書たち 幸い、痛がったりする素振りもなく 安心したのだけれど… 「しかし、ついてないね」 「でも、まあ…そのうちいいこともあるさ」 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp その後、お当番さんの観察によると チャオの鼻の穴には ぶつけた拍子にできたであろう小さな傷が…。 「ああ、女の子なのに…」 「ほら、シャーって鼻にしわ寄せたら傷が開くよ」 しばらくの間、心配したみんなから 頻繁に顔をのぞき込まれることになり 彼女は、やっぱりついてないと思ったことでしょう がんばれ、チャオ 猫 ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中ポチッと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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