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テーマ:猫の思い出(5)
カテゴリ:思い出
あっという間に 5月も半分が過ぎました 今、私や仲間たちのいた公園では バラが満開になっています 正確に言うと私は このバラを目にしたことがありません 私が暮らしていた剣先に バラはなかったからです ただ、いつも今の時期には たくさんの人が公園にやってきました そして、通り過ぎていく誰もが 「バラを見にきた」と話していました だから、たくさんのバラが咲く場所が すぐ近くにあることも そのバラを眺めて暮らす 自分と同じ境遇の仲間たちがいることにも… 何となく気づいていました 彼らにとって、バラの咲く場所は… 生まれ育った場所だったり 居場所を探して 偶然、辿り着いた場所だったり ある日、突然 連れてこられた場所だったり… たぶん、いろんな事情で そこで暮らすことになったのでしょう 彼らが寂しかった時も 楽しかった時、嬉しかった時 怖くて仕方なかった時も… このバラは、いつも いちばん近くで彼らを見ていました そこには人懐っこい仲間も多かったけれど 人が苦手な仲間もいました その中の一匹だった彼 もしかしたら、彼は 明るい光の下で咲くバラを あまり見ていないかもしれない… 人で賑わう時間 体を小さくしながら 息をひそめている彼の姿が… 夜、静かになった時間 大きく体を伸ばして ゆっくりと歩いて行く彼の姿が… 見たことないはずなのに なぜか、すぐに浮かんでくるのです 怖がりだった彼にとって バラの咲く季節は つらいことが多かったかもしれません そんな彼が、家族の温もりを知り 優しい手を握りしめて旅立てたこと 本当に幸せだったと思います 一緒に過ごした時間は 短かったかもしれません けれど、きっと彼は 一生分の愛情と安らぎを 知ることができたはずだから… 愛される喜びを教えてくれた人たちを きっと、彼も精一杯 愛することができたはずだから… 今、彼のそばには 懐かしいバラの咲く場所で 一緒に暮らした仲間たちがいるはずです そして、明るい光の中で 満開のバラを眺めているでしょう コウちゃん たくさんの幸せもらったね… ペペちゃんと仲良くしてるかな… 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 更新が遅れてしまいましたが… 昨日、5月16日は コウイチこと、コウちゃんの命日でした。 なかなか人に馴れず、不器用だったコウちゃん 彼が家猫になった日のことは 今でも忘れられません。 彼が幸せな家猫として生きたことは 私たちにとっても、本当に幸せなことでした。 Hさんご家族に感謝の気持ちをこめて… 中之島タキシード 第一秘書&第二秘書 猫 ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ いつも温かい応援をありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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