|
テーマ:猫の幸せ(13)
カテゴリ:里親さん決定!
「ぼんぼんしっぽ♪【1】」はこちらをご覧ください
ある日、突然現れた 特徴的な尻尾を持つ白黒はちわれ猫 ボンボンこと、ボンさん 自由奔放、天真爛漫なマイペース ルールとか調和とか上下関係とか いろんなものをぶっ壊しながら とにかく、ひたすら我が道を突き進む彼 まさに、ボンさんは 「猫の部屋」にやってきた小さな台風でした 人間に対しては なにかと問題児揃いの仲間たちだけど… 猫同士の共同生活においては 案外、みんな優等生 だから、この小さな台風には 一同、かなり困惑気味 たまに教育的指導を飛ばすも きょとん、とぼんとした顔で返されて 為す術もなく、終了 次第に、仲間たちの中では 「ボンさんだから仕方がない…」という空気が 出来上がっていったようです 困惑気味だったのは 先住の仲間たちだけではありません 秘書たちや、各曜日のお当番さんたちも 空気の読めないボンさんを なんとか馴染ませようと四苦八苦 しかし、やはりボンさんは… --- あれどうしたの --- さんざん部屋中、駆け回ったあと 秘書たちが後片付けなどしながら、お説教すると まるで、そんなことを言うかのような きょとん、とぼん顔 あの、なんともいえない顔を見るたびに 秘書たちは、くにゃくにゃと腰砕け しまいには、もうおかしくなってきて 毎回、笑ってしまったのだとか… たぶん、それは お当番さんたちも同じだったでしょう マイペースで、空気が読めなさすぎて 気付けば、ぼっちになっているけど それすら彼自身は、まったく気付いていない しかし、実は そこがボンさん最大の魅力 見慣れると、そう思えてしまうから なんとも不思議です そして、その最大の魅力が 結果として、大きな幸せをもたらしたという… まあ、それもやっぱり 彼自身は、まったく気付いてないかもしれませんが 「猫の部屋」にボンさんが来て まだ、みんなが振り回されていた今年9月 新しいお当番さんが 「猫の部屋」に加わりました チーム木曜日のKさんです 秘書たちは、最初に届いた Kさんからのお当番希望のメールで すでにお当番に来てもらおうと思っていました なぜなら、彼女の 優しくて真摯な人柄が メールを通して伝わってきたからです Kさんは、8月に愛猫を失ったばかりでした 真っ白な毛並みと 美しいオッドアイを持つ先代猫さん 彼もまた、私や仲間たちと同じ 外で暮らしていたところを Kさんによって保護された猫 大人しくて、とても優しい彼は Kさんにとって なくてはならない大切な存在だったのです けれど、ある日 彼は、病気を発症しました 病名は、リンパ腫 闘病生活は、とても厳しいものだったそうです そして… 彼は最後まで、精一杯頑張って 旅立っていったそうです もう猫と暮らすのはつらいけれど… 彼と出会ってから 今の社会で、動物たちの置かれている状況が 他人事とは思えなくなった 彼との別れを経験したことで どうしても何かで恩返しをしたいと思った… メールに書かれていた内容を読んだ時 秘書たちは「この人に会って話したい」と 思ったそうです この問題児揃いの仲間たちを いったい、Kさんはどう思うだろう Kさんがお当番さんとして 「猫の部屋」に来てくれるようになってから 秘書たちは、よくそんな話をしていました ましてや、今の「猫の部屋」には その問題児たちを蹴散らして 上の上を突っ走っていくボンさんがいる どこか憎めない、あの小さな台風で Kさんも笑ってくれてたらいいなと 思ってはいたけれど… まさか、まさか、まさか… そのボンさんが Kさんのハートを射止めてしまうとは 秘書たちにとって、まさに青天の霹靂 --- 先代猫を亡くした時、もう二度と 自分で飼うことはないだろうと思っていたのに… あっさりと出会ってしまいました --- --- ボンさんのあの浮いてる感じが どうしても放っておけないのです --- --- しっかり、ボンさんとの絆を築きたいです --- 家に迎えたいとの連絡をもらった時 Kさんは、やっぱりメールに いろんな気持ちを書いてくれました もちろん、真剣に考えて 覚悟を決めて申し出てくれたことは ひしひしと伝わってきました けれど、思わず 「ホントにいいのっ(あれでっ)」と 聞いてしまったという秘書たち まあ、なんとなく その気持ちもわからなくはないですけど… 先代猫さんとボンさん 話を聞けば聞くほど、正反対 ただ、だからこそ あんなにも、Kさんが惹きつけられて 気持ちを動かされたのもわかるような気がするのです だったら、ボンさんはボンさんのまま 自由奔放、天真爛漫なマイペースで過ごせばいい ちゃんと、Kさんは ボンさんを丸ごと受けとめてくれるから それだけで、たぶん お互い、とても幸せだと思うから… あのぼんぼん尻尾に巻かれた赤い糸は… どうやら、自分と繋がっていた運命の人を ぐいぐいと「猫の部屋」まで引っぱってきたようです さすがは、大物 ボンさんの成せる技 ふたりの未来を想像していると なんだか、とても楽しくなってきます 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp ボンさんブログできました 「ボンさん。」 今日、12月13日は ボンさんとKさんの1ヶ月記念日です 相変わらずのボンさんと、優しいボン母Kさんの生活を 是非のぞいてみてくださいね 次回は、ちょっとおまけで ボンさん卒業の日に起こった事件をお伝えします もう少し、ボンさんにお付き合いください 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ この日記は12月13日更新予定のものでした。 遅くなりましたが、そのままの文章で更新しました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[里親さん決定!] カテゴリの最新記事
|