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テーマ:猫の幸せ(13)
カテゴリ:里親さん決定!
「ぼんぼんしっぽ♪【1】」はこちら、
「ぼんぼんしっぽ♪【2】」はこちらをご覧ください さかのぼること 2013年11月13日水曜日 この日は、ボンボンことボンさんの 「猫の部屋」卒業の日 通常なら、粛々と準備を進め 少し涙などありながらも 晴れの門出を盛大に祝って送りだす そういった運びになる日だけど… 朝起きた時から、なんとなーく 胸騒ぎのする第一秘書 その理由がこちら 「ボンさん、キャリーに入るかな…」 ご家族の待つお家へお届けするのに キャリーに入れるのは、当たり前のことだけど なぜ、そんな胸騒ぎを感じるのか それは… 実は、その作業 時として、大事件を引き起こすことが あるからなのです 仲間たちが暮らす「猫の部屋」 ここは、今の彼らにとって 大切なテリトリー いわば、ホームです そんな仲間たちが、ホームを出て アウェーである外へと 連れ出される時 その目的は、ふたつ ひとつは、みんなが苦手とする 病院に行く時 そして、もうひとつは 自分だけの本当の居場所 優しい家族の待つ場所へ引っ越す時 そう、卒業の日です 仲間たちは、キャリーを準備するだけで いつもと違う空気を感じます 嫌なことと、おめでたいこと 目的がまったく違っても 彼らは、捕まって外へ連れ出されること自体が 怖いのです 人馴れしてるとか していないとかは関係なく いったん、気付かれてしまうと 全員、必死の形相 下手をすれば、流血を伴う 大惨事に発展します 普段、のんきそうな顔をしていても 仲間たちは、いろんな経験を積んできた大人猫 元々は、警戒心が強かったり 怖がりだったりするから… それも仕方がないことです そのため「猫の部屋」では 以前から、病院へ行くのも卒業するのも できるだけ、秘書たちのお当番である 土曜日にしてきました もちろん、秘書たちだって 私や仲間たちに関わるまで 暴れまくる猫を捕まえたことなど なかったけれど… 過去に、司令塔Aさんや運び屋Tさん バラ園のお母さん、Sさんの 鬼気迫る捕獲の姿を見ながら 実践を繰り返し、鍛えられました 今や、なんでも捕まえます なにかがあった時には AさんやTさん、Sさん同様の 強敵へと成長してしまったわけです まあ、仲間たちにとって 捕まえる人間は決まっているほうが 余計なストレスも少なくてすむはずだから… そのための役割分担は いいことなのかもしれません 卒業の日の大まかな流れは 土曜日なら、秘書たちが卒業生を捕獲し お届けに行くAさんとTさんに手渡す… しかし、ボンさん卒業の日は 平日の水曜日 なんとなーくの胸騒ぎは 消えなかったけれど… 「まあ、いっか…」 そう、ゆるーく考えていた第一秘書の元へ 水曜日のお当番カニバケツさんから メールが届きました --- ボンちゃん、捕獲に1時間かかって 今、出発しました --- 「ありゃ…」 すぐに、カニバケツさんに電話したところ どうやら、ボンさん 自分に迫る不穏な空気を感じて カニバケツさんと、迎えにきたAさんとTさん相手に 大捕物を繰り広げたのだとか 「なんで、そんな空気だけ読めるかな…」 部屋中、猛スピードで駆け回り そこらじゅうの物をなぎ倒すボンさん 神の手を持つ司令塔Aさん それくらいの暴動を止めるのは 彼女にとって、容易いことだけど… 実は、盲点がひとつ 今や空中戦も可能になった「猫の部屋」 キャットウォークや棚の上で 飛び回られると… 「あ、背が足りなかったか…」 そのため、もうひとりの神の手 運び屋Tさんにバトンタッチ 背の高い彼女だから キャットウォークや棚の上でも その神の手は届いたけれど… ボンさん、捕まってなるものかと あろうことかTさんめがけて お○っこ爆弾とウン○爆弾の連続投下 「あーあ、また浴びたか…」 約1時間、そんな格闘が繰り広げられ やっと、ボンさんがキャリーに入った頃… 「猫の部屋」と人間3人は ボロボロの状態になっていたようです その後、Aさんに電話 Tさん運転の車で ボン母さんちに向かっていた彼女は 開口いちばん、こう言いました 「1号よ、あれはホントに家で飼える子なのか…」 「だ、大丈夫、問題ない」 「いやいや、問題ありましたけども…」 「おお、久々にもろに浴びたらしいですねー」 すると、隣で叫んでいるTさんの声 「1号、クリーニング代、どこに請求したらええねん」 「クリーニングって…、アンタ、ジャージのくせに」 間髪入れず、隣のTさんに切り返すAさん そこで耐えきれず 電話のむこうとこっちで大爆笑 こうして、ボンさんは ボン母さんちへと運ばれていったのです けどね、人間たちは のんきに笑ってたけれど… きっと、ボンさんは怖かっただろうと 私は心配だったのです 到着した後、しばらくボンさんは キャリーに籠城したままだったとか 出てきてからは、明け方まで 隣近所に響き渡る声で 鳴いていたとか… ボン母さんから話を聞いて たぶん、落ち着きを取り戻すまで 少し時間がかかるだろうなって… いくら、自由奔放で 天真爛漫すぎるといっても あんな大捕物の末に卒業したのだから さすがの彼にも、ショックは大きかったはず… しかし、しかし… 「ご飯、食べた」 新しい環境に引っ越してすぐは ご飯にも水にも口をつけず 籠城を続ける子が多いため 秘書たちも、まだ無理だろうと思いながら 聞いてみたところ… なんと、ボンさん 大騒ぎで卒業した当日の夜から しっかりご飯を食べていたことが発覚 そして… 「実は、お代わりまで…」という ボン母さんからの返事に やはり、くにゃくにゃと腰砕けになる秘書たち やはり、お家猫になっても ボンさんはボンさん その後、2週間も経たないうちに ボン母さんちが彼の天下となったことは 言うまでもありません ボンさん、ボン母さん 本当におめでとう 毎日、笑いに溢れるであろうふたりの未来に 心からの祝福を… 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp ボンさんブログできました 「ボンさん。」 スーパーミラクルマイペースのボンさんと 優しいボン母さんの生活を ぜひ、のぞいてみてくださいね 今週は、少し弱り気味だったけど… ボンさんの日記を書いて元気をもらった気がします 皆さん、いろいろありがとうございました 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中ぽちっと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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