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テーマ:猫のいる生活(139074)
カテゴリ:日常生活
今日は秋分の日 季節はすっかり秋です 日が暮れるのも早くなり 秋の夜長、虫の声を聞きながら 読書などするもよし… まあ、そんな風流なことは考えていないけれど ちょっと物思いにふける猫が一匹 昨年11月「猫の部屋」にやって来た 白黒はちわれゲンさん 「猫の部屋」には掟があります 新入りさんは、しばらく個室で過ごすこと これには、深い意味があって 個室暮らしの間に 人間が怖くない存在であることを 体と頭で覚えてもらうためです 現在、物思いにふけるゲンさんも 長い間、個室生活を送っていました 最初は、みんな怖い顔で シャーシャーと怒ったりします 手が出てしまう子もいます けれど、それは怖さの裏返し 多くの新入りさんは 人間と接した経験が少ないのだから 怖くて当然、怯えて当然 そこから人間は怖い存在ではないのだと 少しずつ教えていくのが 秘書たちやお当番さんたちの役目です 確かに狭い空間ではあるけれど 誰が撫でても落ち着いていられるようになるまで ひとり個室で頑張ってもらいます 人の手に触れながら 信用することを覚えて 信頼関係を築けるようになれば どんなに手強い新入りさんにだって 優しい家族と出会うチャンスはある… 新入りさんの未来にとって この時間が大きな意味を持つからこそ 大切に考えているのです そんな過酷な修行を経て 晴れて個室を卒業したゲンさん 今は、自由に過ごしています 人見知りはするけれど 個室の中でたくさん撫でてくれた人なら もう怖くありません だから、今 秘書たちが撫でまくっても 逃げず、怒らず、怖がらず たまに、スリスリと甘える時もあり 確実に頑張った成果があらわれています しかし、ゲンさんには新たな悩みが… 閉じ込められていた時は 単純に『出せ、出せ』と騒いでいたけれど 修行の後半では 昼間、自由にお散歩していたゲンさん ただ、眠くなった時には 自ら個室に戻っていたのです 実は、ゲンさん 個室のほうが安眠できるタイプ 修行が終わり、完全にフリーになってからも ゲンさんは個室が好きでした だから、自分の個室で 他の仲間たちが寛いでいたりすると イラっとした表情なども見せていたのです しかし、そんなゲンさんの個室が ある日突然、立入禁止になりました そう、いちばん新しい仲間 れんがやって来たからです もう、あの中に入ることができない… それに初めて気付いた時 ゲンさんは、呆然としていました その後、幾度となく 閉められた扉の前に座り込み 可愛い声で鳴くゲンさんの姿が見られました 「あれ、確かに可愛い声だったけど…」 「実は文句たらたらだったんです」 しかし、大所帯の「猫の部屋」 ゲンさんに個室を確保するスペースはない だからなのか… 「あの、それは…、個室のつもりなんですか」 「なんだか切ない姿だね…」 それでもゲンさんは あくまでも個室を希望しているため 自分なりの試行錯誤を繰り返しています 「まあ、ちゃんと考えてるよね」 「うん、いろいろ工夫するのはいいことだよ」 しかし、ちょっと油断したとたん 何とか個室風に落ち着けていた場所を… 「あーあ、やっぱり占領されたか」 「アンタたち双子みたいだから思考回路も似てるんだね」 誰が見ても、お約束すぎる展開なのに やっぱり呆然とするゲンさん 「ゲンさん、ここでは油断は禁物だよ…」 「まあ…、いろいろ頑張れ」 思わず笑ってしまうけれど ちょっと気の毒なような気もする そんなこんなで 秋の夜長は過ぎてゆくのでありました 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp それでも、ゲンさんには 最近、仲良しの仲間も増えて それなりにフリーライフを楽しんでいるようです 「そういや、ゲンさんにもモテ期到来のような…」 「また、双子同士の争いに発展かな」 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中 ゲンさんがみんなと仲良く楽しく過ごせますように いよいよ今週末から劇場公開 映画「みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして~」 初日9月27日(土)には、司令塔Aさんが泉監督とのトークショーに出演します 詳しくはこちらのお知らせをご覧ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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