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テーマ:「愛」・「命」(2793)
カテゴリ:追悼
皆さん、こんばんは 第一秘書です ハナが空へ旅立って 早いもので一週間が経ちました 彼女を看取った直後から たくさんのお悔やみメールをいただきました 今も届いている 優しい思いが込められた多くの言葉に 心慰められています お一人ずつに、ちゃんとお返事もできず 本当にすみません 皆さん、ありがとうございます 本当なら、一昨日の土曜日は 二週間に一度の注射を打つ日でした 今年1月、ハナが 貧血だと告知を受けた時から続けてきた 感染症予防のための注射です ハナの貧血は 内臓の機能が悪化して 起こったものではありません 内臓に関する数値はすべて正常でしたが… 白血球の数値、たったの三桁 赤血球、ヘモグロビン ヘマトクリット値、血小板… すべて恐ろしくなるほどの値でした --- 免疫不全からの貧血です 発症したといえる状態だと思います --- 検査結果に並んだ数値と 先生から告げられた「発症」という言葉に 目の前が真っ暗になりました ハナは、FIVキャリアでした それを知った時から もちろん覚悟はしていました ただ、何事もなく 長生きするケースも多いから その可能性を願ってきたのです けれど、願いは叶いませんでした もう出来ることがない… 徐々に弱っていくであろう彼女を ただ、見守ることしかできない現実が とてもつらかったです すでに免疫低下の影響で ハナの首元には小さな傷と脱毛が 広がりつつありました それは真菌感染でした 抵抗力は、ほぼゼロの状態 細菌に、二次感染させてしまうと 他にも病気を併発してしまうかもしれない… 幸い、ハナには 口腔内炎症がほとんどなく かなり食欲がありました この調子で、しっかりと 栄養をとり続けてほしいけれど 今後は口内炎なども起こるかもしれない… 先生と話し合って たったひとつだけやろうと決めたのは 私と第二秘書が「猫の部屋」で 注射を打つことでした 人には触れさせようとはしない 彼女を捕まえて、注射を打つ 顔と体をお湯で拭き清めて 首元を消毒して、薬を塗る… それだけを聞くと 大変だと思う方もおられるでしょう けれど、私たちは 大変だと思わなかったのです 唯一、彼女に出来ることだったから… 間違いなく、あの時間は 私たちにとって幸せなものでした ハナは病院が苦手でした 診察台の上で威嚇して 逃げだそうとする彼女に 手こずったことは数知れません もう、できるだけストレスはかけたくない… 何よりも私たちは それを優先しようと考えました 怖がらせないように いろんな工夫をしましたが 最初は激しい抵抗にも遭いました けれど、彼女の中で 自分のホームにいるということは やはり大きかったのだと思います 少しずつ抵抗することがなくなりました そして、いつしか… 穏やかな表情をしながら 身を委ねてくれるようになったのです 彼女に触れていても 呼吸は乱れなくなりました 目元や口元に触っても驚かなくなりました 喉元を撫でていると 気持ちよさそうに目を細めるようになりました 首を伸ばして、顎を手のひらに置いて もたれかかるようにもなりました 小さな頭の重み、少し低い体温 ゆっくりと規則正しく 繰り返されていく呼吸 あの時間… いつも、この手に感じていたのは 彼女のすべてでした 小さな体で病気と闘いながら それでも、しっかりと前を向いて 一生懸命に生きている命 たぶん、最期の瞬間を迎えるまで 彼女は、そうやって命を刻むのだろう… 私は、そんな彼女のすべてが とても愛しかった… ハナが、この手に すべてを預けてくれたことが嬉しかった… 嬉しかったのです とても… 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 正直、まだ気持ちの整理はできていません まとまりのない話になってしまうかもしれません 途中で立ち止まってしまうかもしれませんが… 6年と8ヶ月、ハナと過ごした日々のことを 書いていこうと思います 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ハナの最後の日記にお付き合いいただけると嬉しいです… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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