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カテゴリ:日常生活
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翌日、7月最後の土曜日 よく晴れて、朝から気温は急上昇 大阪の最高気温36℃の予想に 久しぶりの本気は引っ込みそうにもなりましたが… とりあえず、京都より2℃低いんだからと 私と第二秘書は、自らを奮い立たせていました あの朝、まず最初にしたのは 今日は、何人たりともここに来ないよう 一切の立入を禁止したこと 今から起こる出来事は 猫たちにとってイヤなことでしかありません そして、たいていの場合 そんな災いをもたらすのは 私たちしかいないと彼らは思っています もしも、そんな修羅場に誰かが来てしまったら 彼らは、その誰かのことも 要注意人物だと認識してしまうでしょう それに、こういう時に限って やたらと勘がするどくなる猫たちですから… 普段の土曜日と同じ状況にしておくことは とても大切でした なにも、たかだかノミ駆除に そこまで大袈裟な話にしなくても… そう思われる方は多いでしょう もちろん、今のぽわーんとした 猫たちしか知らないお当番さんの中にも 同じように思う人はいるはずです しかし、想像してみてください 普段見せている姿が 彼らのすべてじゃないとしたら もしも、彼らに別の顔があるとしたら そして、その顔が いくつかの条件が重なった時だけ ひょっこり出てくるとしたら… そう、彼らには別の顔があります そして、それを知っているのは 今はもう、ほんの一部の人たちだけになりました 現在「猫の部屋」にいる16匹 そのほとんどの猫たちは 元々、人に馴れていたわけではありません 人間なんか信用ならない 大嫌いだと思っていたでしょう とても怖がりで警戒心の塊 ただ、大人しく黙っているタイプでもありませんでした とにかく、スピーディーな動きに 手や足やキバや爪を使っての合わせ技を 巧みに使いこなしていた面々 その攻撃力の高さと 逃げ足の速さは折り紙付きでした どこを攻めれば人が怯むか、どうすれば逃げおおせるか 全部ちゃんと知っているのです 今でこそ、目の前で 爆睡する姿をさらしたりもしますし 少々触っても許してくれたりしますが… いざ、普段と違うことが起これば ひょっこりと過去の経験で得たモノが目覚め 思いがけないチカラを発揮します まさに、昔とった杵柄 やる時にはやるメンバー 例えば、病院へ連れて行かれること 点滴をされたり、薬を塗られたり 目薬をさされたりすること… 今は渋々ながら、やられ慣れた子もいます けれど、やっぱり好きだという猫はいません そして、もちろん ほとんどの猫たちは絶対NG 自分の身に起こるのは当然のこと 仲間の身に起こるのを見ているのもイヤ 事前に気付いたり 少しでも失敗しようものなら 一気に抵抗を試みてきます 今でも決して侮ってはいけないのです 過去には、日常茶飯事だった 指や腕がぱっくり、血がたらたら… 応急手当と称して、Aさんに 思いきり傷口を絞られたこともありました あの時の彼女の、実に素晴らしい満面の笑みは 今でも忘れられない悪夢です 幸い、私と第二秘書は Aさんによる悪夢だけですみましたが… 何人かの人たちは 病院送りになって、切ったり縫ったり… 笑い事ではすまなかったシチュエーション ただ、今では彼らも年を重ねて ピーク時に比べると体力も落ちました 昔は尖っていた心も体も 随分と丸くなりました だから、もう過去のように 怪我人を山積みにするまでの パワーはないかもしれません そして、上手く甘えたりはできないとはいえ そばにいる私たちやお当番さんたちを 今は、本当に信用できないとか 大嫌いだとかは思っていないでしょう むしろ、自分たちのわがままを聞いてくれるし まあ、信頼してやってもいいかなとか… ちょっと上から目線で考えていたりするはずです だからこそ、昔よりも強く 私と第二秘書は思っています 猫たちのイヤなことをする時には 最速で、確実に一度で仕留めよう、と… 元々、彼らが無条件に人を信頼し 人が大好きな猫たちだったら そこまで考えたりしなかったかもしれません けれど、そうではありませんでした 「猫の部屋」に来るまで 人間から怖い思いをさせられてばかりだった猫たちも 中にはいますから… 何年経とうともイヤなものはイヤ その気持ち、私たちにだってわかります できれば、年を重ねた猫たちに 無駄に体力を消費させたくはないし できるだけストレスもかけたくない 彼らが慣れない苦労を積み上げて 初めて知った信頼という気持ちを壊すような 怖がらせ方だけはしてはいけない 彼らをずっと見てきたからこそ 絶対に失敗できない… 絶対に負けられない戦いなのです 「中之島公園猫対策協議会HP」 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 「はいはーい、1号、お疲れさまでした」 「でたな2号、今日もこのパターンか…」 「ではでは、この続きも、また次回ということで」 「…なんか、私もちょっとわかったわ…」 どうやら、第一秘書も 第二秘書が小分けにしている理由に やっと気付いたようです とりあえず、皆さん またもや、次回に続くそうですよ 猫 ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中 …といいながらも、まだまだ更新停滞中 ちなみにTwitterはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.09.21 16:39:56
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