CUBE
週末はレンタルビデオ4本で1000円のお得デー!借りてきた4本のビデオのうち“CUBE”というビデオを見たので感想を書いてみたいと思います。・・・とその前に、良く映画評などを書いている日記でネタバレするので詳しくは書きません等とありますが、私個人的にはパンフレットを読めば分かるような映画の筋書きが読みたいんじゃなくその人個人がその映画を見てどう感じたかが知りたいのでネタバレしてもその人の感想が聞きたいなっていつも思います。なので今回の日記、ネタバレあるかもしれません。これからこのビデオを見るかもしれない方、今日はここでサヨウナラ。また遊びに来てくださいね。・・・とは言え、私の映画評はいつもかなり私独自の世界というか、価値観で書いているので逆に映画のストーリーが知りたい人はあまり参考にならないかもしれません。なんてったってマトリックスの登場人物は実は人間の細胞の一つ一つに過ぎないなんて言い切っちゃうような奴ですから・・・・(笑)では、ここで去ってしまう方、また次の日記で!↓↓↓↓Nekomushi's World へようこそ(笑)本題のCUBEの感想に入る前に皆さん、リンカネーションって信じますか?日本語で言う輪廻転生ってやつです。私は20代後半あたりからなんとなく自分の以前の人生、カルマ、輪廻転生などを信じるようになりました。この世に同じように誕生する人間なのに片やお金持ちの子供として生まれてくる人もいれば奴隷として海をわたらねばならなかった人もいた。フィリピンでスラム街に生まれる子供たち、独裁政権の下に生きねばならない人なども存在する。その理不尽さは一体どうしてなのだろうか。この世はなぜこんな風に出来ているのか、そもそも私達が生きる意味とは何なのか・・・考え出すと止まらない、夜も眠れない・・・なんて時期がありました。もし、輪廻転生が本当にあるのならば・・・魂は繰り返しこの世にやってきて、徳を積んだものだけが解脱できるのだとしたら・・・この世の中に不公平など無いのかもしれない。苦労した人はその分経験を得られるように、奴隷として生まれてきた人、身体障害者として生まれてきた人はその分次のステップに進むチャンス(解脱)が他の人よりも大きく与えられたのかもしれない。前世や輪廻転生を書いた多くの本では私達は生まれる前に自分の人生を自分で選択してこの世に生まれてくるのだと書かれています。そんな風に考えたらこの世の理不尽さに対する心の中のモヤモヤが少し薄らいでいきました。そんな風に考えたなら、自分の人生以外知ったこっちゃ無いなんて考えられなくなるでしょ!この間トラックバックしてくれたpupcalさんも日記で言ってたけど、日ごろたくさん徳を積まなきゃって思うようになるでしょ。人に優しくしなきゃって思うでしょ!・・・と前置きが長くなりましたが、今回見た“CUBE”という映画に私は輪廻転生を見ていました。ストーリーは6人の職業も年齢もバラバラの6人の男女がある日突然正方形の部屋に閉じ込められる。その部屋にあるのは隣の部屋へと続く上下左右の扉と部屋から部屋へと渡るスペースにある意味不明の番号だけ。6人はそこから脱出しようと試みるのだが、部屋のいくつかには罠が仕掛けられていて一人、また一人と人が死んでゆく。集まった人間は、警察、医者、学生、身体障害者、犯罪者、弱気な会社員。映画を見ながら初めは閉じ込められたこの空間は今の社会を示しているんだと思った。自分達は何のためにここにいるのだろう?出口の見えないその空間の中であせり、イライラしながらもその意味を模索しながら生きる意味を問いただしていく。その中で悪人が善人に変わっていったり、反対に善人が段々と悪人に変わっていったりしながらぐるぐると同じ部屋を回り続けている・・・・そして最後に外に出られるドアを見つけ出し、そこを開けると外からはまぶしい光が差し・・・だが、そこから出られたのは争いに参加することも無く一番ピュアだった身体障害者の彼だけだった。そして残った人々は傷つけあい、息絶えながら部屋に残り、その部屋はまたぐるぐると回転しながら出口のドアから段々と遠ざかっていった。そう、またこの世の中に生まれ変わってこの見つけにくい出口を見つけるためにこの世をやり直さなければいけない解脱しなかった人間のように・・・・この間見たデイアフタートゥもローのように分かりやすいテーマの映画もいいけれど、やっぱり私はこんな風に見終わった後に幾通りものいろんな考えをもたらしてくれる映画が好きだなぁ。