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カテゴリ:節気の猫句
4月5日は清明。このころは、首都圏では花見の盛りであるが、沖縄ではしーみー(清明祭)が行なわれる。親族が集まって親族の墓参りをする行事で、重箱にくわっちー(御馳走)を詰めて墓に供え、お参りが終わるとその料理を下げて、その場で食べつつ泡盛などを酌み交わすという行事である。
私は実際にはその光景を目撃したことはないが、なるほど、沖縄の広い大きな亀甲墓ならば、親族一同が墓前で飲み食いできるスペースは十分にあろう。故人を偲んで宴会をする習慣は、私のような酒飲みは実に共感できる。自分が死んだときも、身近な人たちが泣いてばかりいないで、宴会でもして愉快に自分のことを思い出してもらえたら嬉しい。もし自分が猫を遺して逝ったら、その場に猫も参加していたら、なお嬉しいと思う。人も猫も、しーみーに供されるくわっちー目当てのお参りでも、全然構わない。 と、そんなことを考えて詠んだのがこの句。 「がちまやぁ」の意味は「食いしん坊」であるが、語の成り立ちとしては、「がち(餓鬼)+まやぁ(猫)」で、猫を含んでいる。 実は今日からちょいと沖縄に行く。沖縄風の句になったのも、その影響かも。 業務多忙ではあるが、こういう息抜きもないと、やはり。 彼の地で、まやぁとの出会いもあると、なおいいなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.19 02:08:37
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