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2006.06.03
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カテゴリ:猫周辺
 大弥食堂は、店内も印象的である。

 店に入り、「しっぽく一つ」と注文して席に着いたら、その正面が店の奥の壁で、こんな棚が目に入った。フラッシュをたかず手持ちで撮影した画像で、不鮮明はご容赦願いたいのだが、下段右に小さい猫、それと中段にも猫の置物があるのがおわかりいただけるだろう。中央やや左の2体は、数年前からよく目にするフォークロア調の腰掛け猫、そしてここで特筆したいのが、右側の、右前肢を上げている猫だ。

 はじめ気付かなかったのだが、微妙な凹凸を「?」と思い、よくよく見たらその表面はびっしりと小さなタカラガイで覆われていた。タカラガイで作った人形などの置物は、昔から海辺の土産物屋などで目にするが、招き猫は初見である。

 それが小さな貝の集積だと気づいたとき、私は以前読んだ町田康の小説に登場する「遠目にはグレイだと思ったが、近くで見たら極彩色の微細な刺繍が一面に施されていたツナギ」を思い出した(どの小説だったか思い出せず、表現もうろ覚え。ご存知の方、ご指摘されたし)。





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Last updated  2006.06.03 22:27:16
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