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2007.01.12
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カテゴリ:節気の猫句
 昨年、当ブログサイトで、二十四節気ごとに猫俳句を詠むという、「節気の猫句」という企画を行っていました。

 しかし、業務多忙などもろもろで中断。一人でやっても、どうも盛り上がらないのです。やはり「俳句は挨拶」で、「連衆」がいないと活性化しないのですね。

 そこで、今年はこの企画、読者諸賢にご参加いただき、Web句会の形にしたく思います。
 投句していただき、本来なら互選にしたいところですが、手順の簡略化のため、選者をたてて選ぶ方式とします。選者は当方の友人の俳人二人と、僭越ながら不肖私、馨歩が務めます。感性や好みが全く違うので、当方一人で選ぶより、偏りがなくなると思います。
 ということで、選者のご紹介です。

●●● 選者からの自己紹介とご挨拶 ●●●

●選者 羅宇さん

 羅宇と申します。「らう」と書いて「らお」と読みます。
 羅宇という言葉を初めて見た方もおられるかと思います。煙管の竹の管のことで、初めの頃ラオスの節の長い竹を使っていたことに由来します。また煙管の方もカンボジアのクシェル(管)から、煙草もポルトガル語のtabacoから来ているので、「煙管煙草」はかなりグローバルなヤツですね。漢字からは想像できませんが。

私の子供の頃(昭和四十年代)には、この羅宇の掃除や修理をする「ラオ屋」を近所で見かけました。自転車に乗せた小さなボイラーの蒸気パイプの先につけた笛が「ピィー」と甲高く鳴るので、「ラオ屋」が来たのがわかる仕掛けになっていました。傷んだ羅宇を交換するとき、真鍮の雁首や吸い口にサイズに新品の羅宇合わせるのに、蒸気を当てて調節するのです。「ラオ屋でござ~ぃ」と近所を触れ回っていた声も、子供の頃の懐かしい記憶の一つです。

 羅宇を俳号にしたのは、羅宇という言葉がほとんど死語になってしまったからです。俳句の季語のなかには、普段の生活で使われなくなった言葉や意味の分からなくなった言葉がたくさんあります。
 それらの言葉に「いま」の空気吹き込んで活性化させるのも、俳句を詠み、作る愉しみにしたいと考えています。それと金(雁首と吸い口)がないという洒落です。
 四十代も半ばを過ぎると、カラダのいろんな所にガタが来ます。老眼に細かい文字はつらいし、髪の毛も寂しくなるし。胃腸の具合は常に悪いけど、情け容赦なく「百薬の長」を大量に服用する日々です。
 おしまいに余談ですが、六代目三遊亭円生が得意とした「猫怪談」という噺しの登場人物に「ラオ屋の甚兵衛」という人がいますが、「猫ブログ」となにかの縁があるのでしょうか。

●選者 沖原椎茸さん

 てにをはと現世が苦手で俳句に入り浸る。好きな節気は白露。好きな猫はトラ。

●選者 馨歩

 自分です。ご存知の通り当「猫のおきて」の筆者。
 数年前トートツに思いついて友人の渡河(俳号)と二人で「山の手早詠み句会」結成。「しりとり句会」、「都バス吟行」など独自の活動を展開するも、句壇からは全く注目されず、褒められて木に登るタイプの渡河は句作への興味を急速に失い、僅か二年足らずで活動休止。その後は馨歩一人で細々と句作を続けつつ、現在に至る。


 と、そんなわけで宜しくお願いいたします。初回は立春から始めようと思っています。

 本来、句会では「兼題」、「席題」などとして、詠み込むべき季語が提示されますが、当句会は「題」というよりテーマ。二十四節気それぞれのころの猫の句、今回は立春のころの猫をイメージさせる句であればOKです。

 募集要項は近日中にアップしますので、しばしお待ち下さいませ。





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Last updated  2007.01.12 16:37:03
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