昨日、アセアンの人たちの集まる会議があって出席してきたのですが、会議の最中に電話をとったインドネシアの人が、「今、わたしの国で、ムラピ山が噴火したそうです。」と言いました。
皆の反応は、「おお~~、そ~そ~り~(oh, so sorry.)」。「わたしの国は釜の上(意訳)ですので…」と、インドネシアの人は目に涙をためて言っていました。
私はそこでニュースを知り、脳内映像としては、どーーーん!という爆発だったのですが、帰って調べてみると、溶岩がだらだら出て、火砕流が降っているという状態らしいです。
5千人以上と言われる死者と、何万人にも登る被災者のことを考えると、心が痛みます。しかし、この火山の噴火には、それ以外にも思うところがあります。
まず、噴火が始まる直前に、旅行に行こうと思っていろいろ調べて楽しみにしていた場所です。行くつもりだったボルブドォール遺跡にも灰が降っているらしいです。
わたしたちは結局旅行をキャンセルしましたが、ものともせずに休暇に出かけた友人は、見事に地震で被災し、避難したものの、そのまま援助活動に借り出されているところらしいです。本人は「休暇に行ったのに。。」と不満そうですが、それどころではない。危機一髪だったのではないでしょうか。
津波の時もそうでしたが、途上国は自然災害に対する被害が甚大です。インフラも脆弱だし、立ち直りにどれくらい時間がかかるのか、心配なところです。
日本では備えあれば憂いなしで、随分被災時のための準備なども行われているようですが、そういうノウハウもどんどん伝播してもらいたいものです。