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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カンボジア
エリック・ハーズはカンボジアで物乞いをする権利を主張している。
「アメリカ人の乞食」として知られるスキンヘッド、日焼けした身体に刺青のある30代と思しきハーズは、プノンペンの街をうろつき外国人観光客や在住者に物乞いをしながら、かれこれ1年近くこの街に滞在している。

アメリカ人がカンボジアで物乞いをしていることに人々は憤慨し、あるプノンペンのレストランでは「西洋人の物乞い」には決してお金を恵まないようにという張り紙がある。

カンボジアポケットガイド社の「プノンペン食べ歩きガイド」でも、ハーズに対しての注意書きがある。ハーズの2枚の写真のキャプションにはこう記されている。「もしこの男を見かけたら、決してお金を与えないでください。アメリカ国民と思われるこの男は、観光客からの同情を引いて、東南アジアで何年も暮らしているのです。もし彼を見かけても接触は避けましょう」。
注意書きは、特に女性への注意を呼びかけている。ハーズは女性を襲い、バッグを奪うと言われているのだ。

火曜日のインタビューでも、ハーズは自身の国籍や年齢を伏せたままだった。彼は13か14歳の頃から物乞いを始め、子供の時からプノンペン以外の土地で物乞いをして生きてきたという。「これは俺の性質みたいなものなんだ。」と彼は言う。

「他の人の目には、誰かにお金をねだるなんて、おかしなことに見えるんだろう。そういう人たちはすごくヘンな反応をするからね。怒り出したり、脅かしたり。『失せろ!』とか、『仕事しろ!』『私に言わないで!』とかね。」「そういう時はただ引き下がるよ。慣れてるんだ。」

ハーズは、巷で言われているように物乞いの金をドラッグに使ってなどいないと主張した。また彼にはカンボジアの首都で物乞いをする権利があるとも。「俺がここにいたいのなら、俺はここにいるべきだよ。当たり前だろう?」

カンボジアポケットガイド社は、注意書きがハーズへの圧力になり、彼がこの国を出て行くことになればと望んでいる。ハーズ自身はこのアイデアに対して攻撃的だ。「とんでもないことを言うもんだ。そんな考えには反吐が出るね。」

ハーズの件はアメリカ大使館でも注意されている。大使館は以前、ハーズに帰国の助けを申し出たことがあるという。先週大使館のスポークスマンは、この件についてのコメントはできないと発表した。「プランバシー法によって、彼自身の同意がない限り、アメリカの私人に対するコメントは法的に禁じられています。」「我々には彼の意思に逆らって、アメリカ人を本国に送還できる権限はありません。そうした権限は当国(カンボジア)に属するものです。」

ハーズは大使館員は彼にとてもフレンドリーだったが、大使館は彼を放っておいてくれるべきだと言う。「あの人たちは、俺を捕まえて、A地点からB地点に運ぶなんて、そんな権利があると思ってるのかね?そんなふうに考えてるなら、黙っていられないよ。聞きたいね、『お前ら、何するつもりなんだ?』って。」

ハーズはカンボジアで何一つ間違ったことはしていないと言うが、反対意見もある。
NGOで働くカンボジア人のAは、1月のある晩、彼の妊娠中の犬が3階の彼の家の前でひどく傷付けられていたのを発見した。目撃者たちはハーズを容疑者だと確認した。
「ヤツはウチの近くまでやってきて、ウチの犬が吠え立てたものだから、蹴りつけたんです。」
Aは犬がそのために流産したとして、地元警備団とアメリカ大使館に苦情を訴えた。

「大使館は彼の腕を握っているも同然だと思っていたんでしょうね。大使館は帰国チケットを持ってエリックに接触したけれども、彼は大使館員から逃げ出したって聞いてます。」「最終的には何かがなされるべきです。彼は本国に帰って、リハビリセンターにでも行ったほうがいい。」と、Aは加えた。

ハーズは犬を襲ったことを否定しているが、同時になぜこの件が深刻に扱われてるのか分からないと言う。「傷ついた犬がいたってことで、どうしてこんな重大犯罪になるのかね?」

カンボジアを去る予定はないと言うハーズだが、彼の存在を不快に思う人たちに関しては、助けが欲しい、そしてもっと友達が欲しい、と言う。
「世界と宇宙が、いつも俺を守ってくれている。」「もし他の人を不快にさせているなら、どうもスミマセン。どうしていいか分からないんだよ。」

警備団長Bは、これまでハーズに対する苦情は来ていないが、この(犬の)件についてはすぐに捜査を始めるつもりだという。「警察とも連携して、彼を本国に帰すようにアメリカ大使館に連絡を取りつけます。」「何も犯罪を犯していなんじゃ、手錠をかけるわけにも投獄するわけにも行きませんしね。」

(2006年5月18日 カンボジア・デイリー 第一面より)

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なんて不快な話だ!
と思って1ヶ月も経つのに訳してしまいました。しかも直訳調。

一番いいのは、本当は完全無視なんでしょうけどね。
本国と同じように無視されていれば、「俺って特別?」感覚がなくなって、すぐに飽きて帰ると思います。記事になんかしちゃうから、図に乗るんだよ。(しかもそれを訳すから…)
根っこは自己実現を夢見て途上国にやってくる若者と、あんまり大差ないのかもしれません。(<自分)でも手段がおもいっきり間違っています。つーか、不快です。

シンガポールだったら議論の余地ないでしょうね。国民には無視される。警察に掴まってセンターに送られて、即、本国強制送還でしょう。取り付く島も、血も涙もありません。それが、シンガポー!

しかしこれって何度読んでも不快なのですが、それは彼が「自由」と「権利」を履き違えてはいなくても、自分の都合の良いようにしか理解していないからですね。アメリカ人の信じる自由を拡大していくとこうなるんだろうか?おそろしい。そして恥ずかしい。

自由と平等とLove&Peaceだけじゃあ、世の中の読み取りにバグが出るのかも。日本の教育も道徳を復活させた方がいいんじゃないかなあ。すごい話の飛びようですが。。






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Last updated  2006年06月23日 20時01分15秒
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