「山椒大夫」(1954年)
溝口健二監督、大栄(京都撮影所)製作
田中絹代、花柳喜章、香川京子
詳細:
懐かしの映画館
判定:☆☆☆.5/4星中
北京の本屋さんで購入したDVDで見ました。
フランス語と中国語の字幕のみ。
5分ごとに一時停止して、夫に通訳しながら見るという悪条件のもとで、3.5星。
すごいです。
しかも、これ、私が購入するように夫に言ったのですが、買うときに「山椒魚」だとなぜか思っていて、「あの山椒魚を映画化するとはなぁ。一体どんな映画なんだろ?」と勘違いに基付く興味があったことはヒミツです。
「安寿と厨子王」ですね。
子供の時、絵本で読みました。しかも父母の代からの開くとくしゃみの出そうな絵のこわ~い本で。しかも寝物語に。そんなトラウマも含めて3.5星。
怖い絵の絵本では、ハッピーエンドでしたが、映画ではエンディングが違います。
厨子王はせっかく授かった自分の身分をすててまで、昔の仲間であった奴婢たちを助け、母親を探しに行っています。
こちらのエンディングの方が、大人向けというか、今の時代には理にかなっています。
終戦直後の作品ですね。人間性への思いが溢れた力強さを感じました。