この間夫の職場の車に乗っていたら、いきなり目の前のバイクが横倒しになった。
バラバラと人が散らばる。一台のバイクに運転手も含めて大人3人、子供2人、計5人+荷物が積んであった。子供は泣き喚き、乗っていた女性は私たちの車にののしりの言葉を浴びせかけたのだが、なんもしてないし…。
こういう場面はプノンペンでは日常茶飯事である。この間は、こちらもゆっくり走っていたし(なにもしていないとはいえ)、向こうに怪我もなくてよかったのだが、そんなラッキーなケースばかりとは限らない。
車を持っている知り合いに聞くと、皆さん一度はバイクに接触した/引いた(!)ことがあるという。しかも運転している人は皆言うのだが、引いても知らんぷりして逃げ去るしかないという!!
交通法規もあってなきが如しだし、実際裁判になっても、悪いのはバイクの方だったりするらしい。足を失うくらいの大きな事故に発展したケースでも、「おいおいそれはあんまりじゃないの?」的な金額で和解となったりする。むしろ車を傷つけられたといって、バイクの方に支払いを迫ったりする。それは車の運転手の心が鬼だというわけではなくて、こういうケースに付き合っていると際限がなくなってしまうからなのだろうが。。
ブンブン街をうなって走るバイクだが、実は毎日命がけなのね…。
事故が多いのは、バイク(クメール語で言うところのモート)には免許取得が課されないため、モートさえもっていれば子供でも乗れてしまうこと。そして田舎から来た出稼ぎモート・ドライバーが多いことも一因とされている。農繁期が終わって、もしくは収穫が芳しくなくて街へやって来てにわかドライバーになるも、ほとんど何の障害物もない田舎道を走るのと、障害物だらけのプノンペンでは全然違う。しかも周りも皆交通ルールを守っていないと来たら…。
そんなプノンペン運転事情だが、最近「車を運転してみようかな~?」などと思っている。シンガポールでも運転していなかったのだが、こんなに皆が自由気ままに運転しているのを見ると、自分にもできそうな気がしてくる。。(違う)
しかしブンブン・モートに接触せずに運転できる自信もないな~。白髪が増えそう。。やっぱりやめておくか…
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