ボラ(魚にあらず)を始めてから一週間。
今のところ、平穏に過ぎているが、平穏以上のことが一つあった。
それは、クメールご飯。
事務所のあるところの周りには食堂やお店が何もないので、お昼をどうしようかな~
と思っていたら、裏にある代表の家で一緒に食べましょうと言われる。
それで仕事に行くたびにお昼には、スタッフと一緒に奥さんの手料理をご馳走になる。
こ、これがうまい!
今までクメール料理店に行って食事をしても、その時は美味しいのだけれど、食後に
アジノモトにやられていつもお腹を壊していたのだが、やっぱり家庭料理は全然違う。
例えば、こんなメニュー。
野菜と鶏肉のスープ、豚レバーとしょうが炒め、もやしサラダ、それからマム。
このマムというのは、いわばクメール料理の珍味。貝の身を塩辛く漬けたもので、これだけでご飯がわんわん進む。
どうも見ていると、こちらの人はオカズをあんまり食べないで、ご飯をわんわん食べるようだ。
アジアの長粒米を食べる地域の人たちは、だいたいそうだが。
しかしながら決してご飯を食べに行っているだけではない(はず)。
カンボジアに2000と言われていて、供給過多なNGOだが、どうしてそんなに多いのか、少しずつ様子が分かってきたような気がする。
まずこの団体の代表は水利地質の講師で、友人の土木工学技術者、弁護士、政府役人らと一緒に3年前に団体を立ち上げたらしい。高学歴であり、まあまあの職にも就いている。しかしながらこの国で成功したり出世したりするのに必須な、バックグラウンドはない。(エライ人の子供とかではない)普通にプノンペンや地方都市で育った人たちのようだ。
彼らがNGOを立ち上げた理由は、「村の人たちは本当に貧しいから」だという。しかしながら、それと同時に、「自己実現」っぽい要素もあるのではないかなあ。。と思う。
経済が健全に発達している環境だったら、ビジネスに向かうような人たちかもしれない。しかし今のこの国の状態では、商売をがんばろうにも、元手がない。その点NGOなら、各先進国からの支援金がある。「お金目当て」の団体もあるだろうけれど、それだけでもなく、「がんばるところ」が欲しいのかなあ。。と想像する。
本人たちには、活動に対する夢や希望がある。しかしながら活動も「仕事」になると夢見てばかりもいられない厳しさがあるので、本当にその厳しさに耐えられるかなあ、この人たち...と、観察中である。
向こうもきっと私を観察中なんだろうなあ。
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