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カテゴリ:カンボジア
先週の11月3日(土)、4日(日)、5日(月)の3日間、プノンペンでは恒例の水祭りが盛大に催されました。
水祭り…とは仏教ではなく王宮行事らしいです。クメール語から訳すと、「王宮行事・水祭り・精霊流し・満月参拝・オンボック(もち米を炒って搗いて平らにしてあるもの)を食べる」となるそうです。詳しいHPを見つけましたので、興味のある方はこちらを読んでみてください。→(「カンボジア的スローライフ」 http://ameblo.jp/cambodian-life/) 水祭りでは王宮前のトンレサップ川で、全国31県からやってきた409のボートチームがレースを行います。故あって、VIP☆席で観戦して参りましたので、以下、写真をUPしてみます。ピンボケばかりですが…。 多分レースを見るだけだったら家でテレビを見ていたほうがずっと快適なんだろうけれど(だいたいのプノンペンっ子はそう思って、あえてこの期間河辺に近づかない)、カンボジア全国から15,000人がプノンペンになだれ込むというその現状をこの目で確認してきました。 まず!家を出て独立記念塔に向かって行って、びっくり。こ、こんなに人がいる~~ これは普段を知らない人にはただ人ごみが写っている写真にしか見えないでしょうが、在住者にとっては記録に値する風景です。車とバイクタクシーもここから通行止めで、人々は皆ここから徒歩で河辺まで歩いていきます。塔の上に陣取っている人々はこれから3時間後の花火を待っていると思われます。 同じく人ごみ。独立記念塔公園から、平和公園にかけても、人人人…。前ここで凧揚げして芝生の上を走っていたらおまわりさんに注意されたのですが(ねぴゅうさん、何歳?)そんなおまわりさんの努力もむなしく、芝生もむちゃくちゃ。 屋台もたくさん出ていて、本当に「お祭り」という感じです。うわ~楽しそう。プノンペンじゃないみたいだ…。 ボートレースです。VIP席とはいえ、テレビよりも見えないな~。どうも2隻ずつ競争するようです。今年はトンレサップ河の水位が高くてボートの調整が難しかったと聞いていましたが、どうしてどうして。。皆すごく速いです。 勝ったチームはこちらの王様の席の前までやってきて、勝どきの声(っていうの?)を揚げていきます。「ピーロウ!ピーロウ!(漕げ!漕げ!)」という元気のいい声が。高校生や大学生のチームも多いようです。 見えますか?こちらは女性チーム。立ち漕ぎです。立ち漕ぎの方がスピードが出るのですね。でも自分でやったら怖いだろうなあ。。 レースも終り、本日の参加チームが一塊になって、王様席の前までやってきます。皆で声をそろえて、「エイエイオー」(じゃないけど)と言う感じ。すっごく楽しそう…。 これらは灯篭流しにちなんでいるのでしょうか?電飾船です。王宮や各省庁のものがあるそうです。全部で九隻あったとか。 途中で辞去したのですが、なんと王様用に用意された道を小走りに帰ることに…。なんとい不敬な。。すみませんすみません。だって他に道がないんだもの。人で埋め尽くされていて。。 走りぬけてまた懲りずに一枚。だって普段はこの場所、なんにもないんですよ?空間なんですよ? いや~ホントによくぞこんなに来たよな…。 国立博物館の前。ここもいつもはただの芝生で、何もないんですよ(以下同文)。 とにかくすごい人でした。 でも活気があって、良かったな~。なんだか楽しかった。屋台とかバイクタクシーとか儲かっただろうなあ。いつものプノンペンも静かでいいけど、もうちょっと人が多くて、活気があって、こんなふうに商売繁盛してたらいいのになあ。 帰りにちょっと周辺を車で走ったら、どこのちいさな飲食店も満杯。いつもはいったい誰のためにあるのか疑問だった映画館の前にも黒山の人だかり!(しかもクメール映画)そうか、この日のために1年営業していたのか…。 そんなわけで、初めての水祭り観戦。レースというより人を見て、結構楽しんできました。 でもこうして全国からチームが集まって、それを全国から国民があつまって催すお祭りって、なんだかすごい。こんなに全国民を巻き込むお祭りって、日本にはない。。ですよね?なんだか羨ましいなあ。。(まあ、カンボジアの人口だから可能なのでしょうが) それにもしも自分が農村に住んでるカンボジア人で、数年に一度でもこうして水祭りのためにプノンペンに来たら、すごく興奮して楽しいだろうなあ~と思いました。街へ来る、ということだけではなくて、こうしておのぼりさんが一丸となってレースや花火や、ステージや映画を見る…。 人が多くて大変だけど、こんなにたくさんの人を見ることもあまりないだろうから、それもきっと非日常的でいいのかもしれません。 今はまた静かなプノンペン。 来年もいい水祭りでありますように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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