「母たちの村」(原題:Moolaade)
2004年 フランス/セネガル合作
監督・製作・脚本:ウスマン・センベーヌ
出演:ファトゥマタ・クリバリ
詳細HP:http://www.alcine-terran.com/main/moolaade.htm
評価:☆☆☆/四星
モーラーデ 【moolaade】
西アフリカの広い地域で話されているフルベ語の語彙である。語根のモール(mool‐)には「避ける、逃げる」といった意味と並んで「避難する」、「(~のもとに)保護を求める」という意味がある。(中略)聖域とか避難場所といった意味を持つと考えられる。
(上記HPより)
セネガル映画ということで夫が珍しがって購入しました。
でもアフリカって、女性割礼があるんだよなあ。。女性割礼の話だったら観ないからね!
と言っていたのに、まんまとだまされて観てしまいました。
内容はまさに、女性割礼を嫌がってmoolaadeしてきた少女たちを保護することになった母たちの物語でした。西アフリカの鮮やかな日差しの中、夢のようにうつくしい(と、感じるのは私だけ?)村の中の出来事です。モスクがすごい。これだけでも見る価値があります。
今でもこの風習の元に、命を失ったり、また命を生み出すことができなくなる女性がいるのは、恐ろしいことで、怒りを覚えます。
私はたいがいいい加減で、どんな文化風習も「まあ、それもありじゃな~い」と許せてしまうのですが、これはやっぱり怖い…!
それと、この映画がいいなあ、と思ったのは、必要以上に外部の人間が現れないところです。
物語は村の中で、村人たちの手でつむがれていく。当たり前のことだけれども、まあちょっとヨーロッパ的な理想主義が入っているけれども、大事なことだよなあ、と思います。
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