ドリアンの季節がやってまいりました。
全世界的にどうなのかはしりませんが、ここインドネシア、スマトラ島、アチェ州、少なくとも私のはたらく村々ではそうです。
これから数ヶ月、ドリアンはどんどん実り、どんどん大きくなります。そうすると村の人たちにはうれしいけれど眠れない夜が続くのです。
これはドリアンの木に実ったかの果実の王様。
なぜ眠れないかというと、ドリアンというのは、実ったら取るのではない。ポトンと落ちたものを拾うのです。拾ったもの勝ち。拾った人のものです。先週は調査である村に行って、村長(は不在だったため、その奥さん)に話を聞いていたときに「ポトン」と裏から音が。
すると話の途中なのに、奥さんは奥へまっしぐら、周りにたむろしていた子供たちも、あまつさえウチのスタッフさえも、皆われ先に裏の林に一直線に走っていってしまいました!
ほんとうに、何事かと思いました。。しかもそのドリアンをGETしたのは、ウチのドライバーでした。。あんた、なにしてんの… (村長の奥さん、ごめんなさい…)
戦利品を足元に。
こうした弱肉強食(?)があるために、今の時期村人たちは夜もドリアンの林や木の近くにテントを張って眠るそうです。夜中でも「ポトン」と音がすると、ガバッと起きて、走る!
熟練したドリアンGetterであるおじいさんなどは、音を聞いただけでも、どのへんのドリアンが落ちたか分かるそうです。新参者に「今の音はかなり奥だな」などと偽りの情報をながし、自分はゆっくり悠々と朝になってからそのドリアンを取る。。う~ん、老獪とはこのこと。
かぐわしき香りと共に…。
私は別にそんなにドリアンが好きなわけではないのですが、皆が「ドリアンドリアンドリアンドリ…」と繰り返すので、一緒に食べることにしました。
ドリアンといったらあの悪臭で有名ですが、ポトンと落ちたばかりのドリアンは、そんなにすごいにおいでもなかったような。でもこのにおいは、食べている人には分からない=食べていない人にのみにおう らしいので、ホントはすごいにおいだったのかも…。
しかも皆、家族にさえ持って帰らない。5-6個あったのに、全部自分たちで食べてしまいました。ドリアンって身体を熱くする効果があるそうですね。食べ過ぎると夜も眠れなくなるとか。。もしかしてスッポン効果…?
これからますますドリアンの季節です!