エレファントピア

インドネシア、スマトラ島のトバ湖は、周囲１００ｋｍ、水深も深いところは４００ｍというアジア最大の湖だそうです。8月17日のインドネシア独立記念日と土日の連休を利用して、小旅行に行って来ました。

ところでアジアの独立記念日が8月の中、後半に集中しているのは、日本の敗戦（8月15日）もしくは敗戦確実となった後に独立を宣言した国が多いからなのですね。「日本が負けて戦争が終わったから、ウチは独立したんだよ～」と、この間カウンターパートの国会議員の人にうれしそうに言われてしまいました。いやあ、なんというか、歴史も地球もつながっているのね…。

トバ湖です。火山の大噴火によって形成されたというのが、さすが釜の上、インドネシア。湖の中には静かで自然も美しい、サンシモール島が浮かんでいます。どうもローカルインドネシア人は島ではなく、市場や店などでにぎわう町パラパッに泊まりたがるらしいのですが、外国人観光客はサンシモール島のコテージなどに泊まるそう。私も外国人なので、島内のコテージに泊まりました。


View pointから湖を望みます。
モーターバイク（＋ドライバー兼ガイド）をチャーターして、半日ほど島内を回りました。小ぢんまりしているけれども、けっこう見所があります。



このかわいらしい建造物。気に入ってしまってバシバシ写真に撮っていたのですが、後で聞いたら「お墓」だそうです。死体はまず土葬され、骨になったところをこのお墓に移すのだとか。それぞれのファミリーごとにこうしたお墓があるそうです。

トバ湖周辺に暮らすのは、バタッ人。日常会話もバタッ言語だそう。そして、なんといってもアチェとの大きな違いは、彼らは90%がクリスチャン（か、カソリックと言っていましたが、カソリックもクリスチャンでは…？）。つまり！あの朝4時から始まるコーラン攻撃がない！ああ、それでしずかだったのか。。と思いました。



そしてこれが有名（多分）な、バタッ建築の家です。100年からなるこうした家にいまだ暮らしている人々がいます。大きな反りの屋根と、小さな窓が特徴。高床式の床下には家畜が、2階は居住スペースです。民俗学者じゃなくても、この人たちは海から来たのだろうなあ…と想像できます。


そして忘れてはいけない、この日は独立記念日でした。
島内第2の町アンバリータでは、（多分）政府主催のイベントがもう大音響で開催されていました。一際こんもりした人だかりの中では、ダンスが披露されていました。


こうして踊りながら寄付を集めている模様。
ダンスだけではなく、そこに主催者側の女性が合いの手を入れるのですが、それがまた面白いらしく笑いの絶えないシーンでした。それにしても、ここは女性が元気。いつもムスリム色の強い地域の女性を見ているので、女性の生き生きした元気さが、ことさら目に付きました。


こうして久々に仕事以外でインドネシアの魅力に触れることのできた旅でした。
が！次の日から久々に（数年ぶりに）思いっきり！おなかを壊してえらい目に合いました。なぜ？なぜ現場では全然OKなのに旅行に来ると壊れる！？私の胃腸はあくまで現場仕様なのかもしれません。それとこじゃれたドイツ人が経営するコテージに泊まって、ベジタリアンフードとか食べてたからいけなかったのかも。




インドネシアは多民族多文化で奥が深いです。また、どこかに行きたいなあ。