水が足りない、トイレがない、薬がない、病気になってもかかれるお医者がいない。。家だってないない。
だけど、パラボラアンテナ(=テレビ)はある。
やはり紛争と(津波)地震被害を受けたインドネシアの中では比較的開発の遅れた土地であるだけに、そこそこないないづくしのクレームを聞いたのですが、それにしてもパラボラアンテナ(だけ)はあるじゃないか!
テレビというものが、明らかにトイレよりは人々の生活必需品、上位に位置するものなのだということが分かります。これだけ立てても、国際放送などが見られるようになるわけではなく、普通の無料のインドネシアテレビ放送にアクセスできるだけなのですが。
日本や先進国はモノの開発、世に出る順番に従ってモノを取り入れてきたわけですが、こうした場所では世に出た順番とは関係なく、人々がそれを欲するかどうかが普及の順番になるところが、おもしろいです。
テレビ、DVD、携帯、扇風機、ウォーターディスペンサー、炊飯器、それからずっと減って、冷蔵庫...、といった順番でしょうか。
もちろん家庭(家族構成)にもよりましょうが、上位2番目は不動の強さです。
人に必要なのは、衛生よりエンタメなのだろうか。。。
(2008年1月3日)