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カテゴリ:シンガポール
信じられない話ですが、シンガポールの法律では、今だに同性同士の性交は「罪」となっています。
同意の上でない行為はもちろんのこと、他者に告発された場合でも、Unnatural Intercourse(不自然な性交)ということで、ひどい場合には鞭打ちの刑(!)が処されるのだと覚えています。 シンガポールに限らず、元Common Welth(英国領)だった国々には、ビクトリア時代の英国法の原型がそのまま残ってしまっている国も多いらしく、シンガポールもその影響で、こうした法律を残すに至ったのでしょう。 が、しかし。 最近のシンガポールは、はっきり言って、ゲイが多い。と、思う。 そう見えるだけの人(爆)も確かにいるのだろうけれど、そうじゃなくて、カミングアウトして、堂々とゲイライフをエンジョイしている人たちも多いように見受けられます。まあ、狭い国なので、特に目立つのかもしれませんが。 ゲイのステレオタイプとしては、学歴が高く、仕事もよく、ただ差別のある職業にはつきたくないので、医者や弁護士などの高収入個人業が多く、身体の鍛錬に余念がなくて、ジムに通い、おしゃれで、会話も上手く…といったところでしょうか。未婚の女性にははなはだ残念なことですね~。ま、ステレオタイプがマジョリティというわけではありませんが。 しかしさすがというか、なんというか、こちらではゲイのみならず、レスビアンの女性も多い。と、思う。しかも最近とても多いような気がする。気のせいなのかな~ 彼女たちが目立っているだけ?? こちらの人はわりとオープンなので、喫茶店で手を握り合って熱く語り合っていたり、路上でちょっとキスしていたり、、というのをちらほら見かけます。 こちらに来た当時は、男性っぽいいでたちの女性と、セクシーな女性のカップルが多かったのですが、最近は二人ともとっっってもセクシーvvでレスビアン、というカップルが多いような気がします。未婚の男性には。。(以下略) いずれにしても他人のことなので、ほうっておけばいいのですが、あんまりよく見かけるので、夫も私も、おお!おおお~~!とか(心の中で)言いながら、観察してしまいます。 政府もどうやらこの傾向に気づいているらしく、またゲイ・レズビアンのロビーも強くなってきたらしく、政府のセクシュアリティについての見解というのは常に注目されています。数年前の首相演説では、完全否定はしないが、肯定もせず、「政府はあくまでも家族を中心としたポリシーである」といった趣旨のことが述べられていました。ただしそれに先んじてリークアンユー元首相の述べた「ゲイも人間だ」(大笑)という見解で、ゲイ・レズビアン=「罪」というような極端な姿勢ではなくなってきたようです。 つい最近はたしか内務大臣が選挙に先駆けたスピーチでゲイ・レズビアンについて述べていました。詳しくは覚えていませんが、もう昔みたいに廃絶!というようなことはいえなくなっているようですね。 あくまでも他人に迷惑をかけない責任を個々人が取るという前提において、個人が自由なセクシュアリティの元で生きられる社会というのは、やはり理想です。 人間はフクザツな生き物なので、セクシュアリティの発展にも、いろいろフクザツな要因が絡まって、最終的に本人に具現化されるものなのでしょう。それを社会や宗教が強制的に矯正しようというのは、将来どこかしらにひずみが生まれても仕方のないような気がします。 若いうちはセクシュアリティに関して混乱している人も多いのだろうけれど、いろいろな道を通って、いずれはパートナーに出会うものなのだと思います。 あと、もしかしたら環境ホルモンのせいかも。。(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年07月29日 17時39分44秒
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