今滞在しているところは自宅のほんの近所にある義父母のマンションなのですが、そこの窓からの風景です。
こんもり茂った木々の間に線路が見えます。
これが南はシンガポールから、北はマレーシアのイポーまで続き、その後タイの鉄道に繋がっていくという、マレー鉄道です。
線路周辺の土地はマレーシア領内になりますので、シンガポールが勝手に開発したりすることができず、そのおかげで線路周辺は緑が残って、ほんのすこしだけ古き日の半島を彷彿とさせてくれます。
一日に多分4-5回この線路を列車が通っていくのですが、昼間は他の音があるのであまり感じませんが、夜ともなると、すわ!第3次世界大戦勃発か!?というくらいの轟音を響かせています。それで気がついたのですが、これは本当に電車じゃなくて、列車なのですね。送電線がないし。多分ディーゼルで動いているのでしょう。
週末ともなると、夜のとばり(というには回りは明るいのですが。。)のなか、多くの人々が列車に乗っているのが見えます。向かい合わせの席に座っておしゃべりをしているおばさんたち。トラップの手すりに掴まって、ドアのない入り口から外を眺めている男性…。ほとんどの人たちはマレーシアからの出稼ぎの人々で、週末に向けて故郷に帰るのでしょう。そう思うと、夜の列車からの明かりも、轟音も、なんだかあたたかいもののように感じられます。
今では道路も整備され、高速バスを利用する人たちが多くなりましたが、昔からの列車は安価なこともあってか、週末の利用は多いようです。
シンガポール駅もレトロですてきでした。