くりごと

今日は強い風がとても冷たくて本当に冬だなぁと感じられる日でした。

雨戸を揺らす音やカラカラに乾いた落ち葉を吹き溜まりに寄せ集める音。

背中を丸めて首をすくめ足早に買い物に勤しむ人々。

新しい年を迎える為に飾られた注連飾りも風に煽られて斜めになって大きく揺れています。



商店街は軒並み歳末セールで年越しの買出しに賑わい

並べられた商品も常にある物とは様変わりして華やかな様子を醸し出しています。

店頭の練り物類は北風に劣化する心配もなくデンと大きく場所を取り

片端から買われて行く順番をじっと待っているように見えてしまいます。



待っていたこの風、この空気の冷たさに顔の皮膚がつっぱりそうになりながら

嬉しそうに風に顔を向けて歩いているのは私以外はあまりいないようでした（笑）

歳末の賑わい、この喧騒が懐かしくて混じりたくていた私には

アメ横に行こうかと思っていたのに地元の商店街の大賑わいが嬉しくて

電車に乗ってまで行こうと言う気が起きなくなってしまったようです。



一つには吟の存在も大きな理由でしょう。

一人で留守番が出来るようになったもののやっぱり心配で何となく可哀想で

あまり長く放っておく気がしないのです。



吟はすっかり慣れて来て夫の座る椅子と座布団が気に入ってしまったらしく

昼間も夜もよくそこで寝たり毛づくろいをしたり我が物顔で座り続けるようになりました。

夫が座っているとそこは私の席よとばかりに鳴き声をあげてちょっとの隙間や端に乗ってきます。



ここは私のお気に入りの場所なんだもん・・・。



膝に乗って来て何という事なく寝てしまったりおもちゃや紐にじゃれついたりと

吟の生活も随分と様変わりしてにぎやかになったのでしょう。



吟の鳴き声は何ともショボ声で「ハニャァ」とか「フニィ」とか「フニャン」とか

どう言う訳かＨの音が混ざるのが面白いです。

あまり声は大きくないのですがご飯をねだる時など私の足の周りにまとわりついて来て

「ハニャ、フニョン、ヒニャァ・・・」などと一生懸命にアッピールするのが可愛いです。



今日はどうやって暖かく寝かせようか何処で寝かすかなどと考えるのが日課になりました。