くりごと

日本語についてここ数年ずっと気になってる事がある。

過剰な尊敬語や丁寧語、めちゃくちゃな謙譲語、そして標準語の発音。

そしてこれらは年々間違いが堂々と通るようになり当たり前に使われる度合が増えている。



テレビのアナウンサーや解説などはメディアという強い影響のある媒体なのだから

厳しくしっかりとした日本語の「標準語」の発音を使うべきだ。

子供や若い年代の語彙や言葉遣いが未熟な時代を過ごしている者達にとって

テレビなどで堂々とつかわれている間違った発音の標準語が

当たり前で正当な日本語なのだとインプットされてしまったら大変な事なのだと思う。



私はその地方色豊かな方言は好きである。

決して方言を侮ったり馬鹿にして排他しようと言う意味の考えでいるのではない。

その土地の風土や歴史を元にして長い年月を経て出来上がり残された方言は

大切にして使うべきであり残すべきであると考えている。

但し全国共通の一つの標準語としての日本語は共通語としての意味もあり大事だと思うのだ。



ついさっきも料理を紹介する番組で「わさびの歯」を刻んで入れてとやっていた（爆）

メディアの中で漫才の人達が初めから全部関西弁でまくしたてるような場合なら問題はない。

しかし普通の番組の中でいかにも楽しそうに（時に偉そうに）何かを紹介したり

アナウンスをしたりレポートをしたりしている者が標準語で話していながらも

言葉の端々に急に方言的な発音を入れている事が非常に多く聞き苦しくて堪らない。

標準語でアナウンスしていても時々出て来る単語の発音が完全に間違って言っている、

というケースが一番多いのだがプロとしてこれは許されない。

真面目で堅いニュースを読むちゃんとした局のアナウンサーの発音も間違いだらけ！

これは新人を教育する上司が既に正確な発音というものを知らない状態だからなのだろうか？



私の意味する標準語は東京言葉の事ではない。

東京の言葉も東京弁としての一方言である部分がかなり多いと思うのだが

東京の言葉を標準語と勘違いしている若者が非常に多いのではないだろうか。

首都東京は地方からの人間が寄せ集まりごちゃごちゃにしてしまった街である。

地生えの人間にとって大切な故郷である普通の街なのに

「東京なのに…だった」とか「東京砂漠」だとか「都会の無関心」などなどで

まるで昔からこの街がそんなに冷たい暮らし難い場所なのだと宣伝されてしまっている。

殺伐とした都会にしているのは来なくても良いのに集まってきた地方の人達だ。

住み着いた以上はそこを故郷ととして愛し大切に思うなら立派に東京の人だけど

何かと言うと田舎は良いだの都会は嫌いだの言う奴らは何時まで立ってもよそ者でしかない。

これ以上の人口密集は必要ないからお盆で帰省したら戻って来ないで貰いたいとすら思う。



そんな中途半端な東京人が中途半端に地方の方言と東京弁を混ぜて使い続けて

私みたいな一市民が心底不安になるくらい標準語の発音がおかしく間違った物が多くなった。



テレビを見ていて一日に何回「これ違う！」と叫びたくなる変な発音を聞く事だろう。

当たり前の顔をして間違えるから腹が立つ。

業界人という何やら他人より偉いように勘違いしている人達が偉そうに人を見下すように

画面の中で日本語をめちゃくちゃにしているのが気に食わない。

メディアの持つ影響力の大きさを認識せずに堂々と間違いを続ける事の恐ろしさは

日本語の文化をその根本から揺るがしかねないと懸念する。



相変わらず箸をちゃんと持てないのに恥ずかしげもなく堂々とテレビのグルメ番組で

うんちく述べたりしている人間が非常に多い。

どんなに高価で貴重な食べ物も食べ方の品の無さが総てを台無しにしてしまっている。

そして話し出せばめちゃくちゃな発音で過剰な尊敬語や間違った謙譲語だらけ。

一体どうしちゃったんだろうこの国は？

こんなに酷い状況にどうして皆もっと気がつかないのだろう？

日本人は言語も含めて自分の国の文化を大切にするなんて気持ちは持っていないのだろうか？

私みたく細かいうるさい事を言ってるのは流動性のある言葉に関しては不必要なのだろうか？



私の嘆きはまた次のブログに続く・・・・・・・。