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今日実家に行った時、何気なく父と一緒にテレビを視て来た。 NHKでやっていた再放送番組「世界遺産の旅」でベトナムのホイアンという古い港町である。 始めは何気なく見ていたに過ぎなかったのだけど内容の面白さにだんだんと引き込まれて視てしまった。 ホイアンは古くは交趾(コーチ)と言って貿易で栄えた港町である。 16世紀末から17世紀初頭にかけて中国・タイ・オランダ・ポルトガル、そして日本からも朱印船が盛んに交易に往復した場所で主に香木・黒檀・絹製品・陶器などが扱われていたと言う。 ちょうど織田信長や足利義政が海外との交易を盛んにしていた頃である。 その頃の交趾は頻繁な交易で日本とのつながりが深く日本人町が形成されていた程で、今でもその頃からの日本の文化が残されているのが大変面白かった。 16世紀頃の難破船から見付かった壷の中に日本の銅銭(寛永通宝)がどっさりと詰められていた事からも、日本から大量に銅銭が運ばれていたのが解るそうだ。 ホイアンでは銅が産出されない為日本の銅銭を銅そのものとして輸入していたらしい。 そして銅はまさにお金であった事から銅=ドウ=ドンと変化して現在のベトナムの貨幣単位がそのままドンとなったんだって こんな話もあった ホイアンの名物である麺も日本のウドンにとてもよく似ている麺なのだけど、当時日本人町に滞在していた日本人がウドンを懐かしがって手に入る米の粉を使ったりして作り上げた麺が今に伝えられたのだと説明していた。 ベトナム名物のフォーとは少し違った色や太さに見えたそれは、確かにウドンそのものだった 日本とは大きくかけ離れた文化の国のように思えても古いつながりがあると不思議な感覚で面白い。 ベトナムは銀婚式の記念旅行でホーチミンとハノイへ行ったのだけれど、笑顔が明るい活気があるとても良い国だった。 今私はあまり海外には行きたいとは思わないのだが、ホーチミンだけはもう一度行ってみたいと思える所である。 メコン川の濁流と物凄いような南国の夕立雲。 水の流れつながりが遠い国と国とをつなげて人をつなげて歴史が作られた。 メコンはとても大きな川で水量も半端ではなく、流れている事すら忘れてしまいそうにゆったりとしていた。 南国のにわか雨を降らす雲は激しく強い陽光にあぶられた川の水を大気に吸い上げて空気を湿らせる。 そしてその水分の重みに耐えられなくなって毎日大量に水を大地や川や海に還元する。 立ち昇る水分が模る雲は南国特有に上へ上へとモリモリと上がる小さい塊の乱立である。 東南アジアに着く飛行機は、この立ち昇る水蒸気の柱の乱舞の中を、のた打ち回るヘビの如く大地にうねる大河と椰子の林の中へと高度を低くして下りて行く。 じっとりねっとりと重い空気の中を赤い酸性の土の上へと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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